陰占は無意識の自分 日干は自分のあるべき姿
算命学では十大主星・十二大従星を『陽占』と呼ぶのに対して、十干・十二支での命式を『陰占』と呼びます
陽占は有意識=自覚があるものでに対して、陰占は無意識=自覚のないものになります
最も重視されるのが『日干』で、すべての核となる十干になります
『庚』は「こう」や「かのえ」と読み、陽の金性で『鋭剛』=鋭く固いという質を表します
岩石・鉄鉱石・鉱石などで、加工することにより人の役に立つ道具に変わり、よく鍛える、よく打たれることで良さが出ます
陰占の命式に丁=火が必要となり、そのあるなしで「役に立つ道具」か「ただの石ころ」かが決まります
鍛えられることにより強くてたくましい意志を持った行動力のある人間になっていきます
鉄鉱石が火で熱せられ刀などの武器や鍋などの生活に用いられる道具になるように、庚の人は多くの試練を潜り抜け、本当に役立つ有益な人間になっていくのが理想的な姿です
「鉄は熱いうちに打て」「若いうちの苦労は買ってでもしろ」の言葉通り、若いうちの苦労しだいで立派で有益な人になっていきます
楽をして生きているとただの気の強い人やわがままな人で終わってしまいます
本来打たれ強いタイプで、ちょっとやそっとの困難では値を上げませんので、意識して自分自身を錬磨することが大切です
基本的には裏表がなくさっぱりした性分で、あまりごちゃごちゃしたことを考えるのは苦手です
物事を深くじっくり考えない性分ですが、白黒をハッキリさせないと気が済まない直情径行型です
【自分の命式を見る】⇒ 算命学総本校 高尾学館 | 星出し (sanmei-gaku.com)
仕事と恋愛傾向
鍛え磨くことでより強く個性を発揮し、鋭利な頭脳と独立独歩の精神で常に前進していきます
新天地を求め、自分の進むべき道筋を明確に見抜き、どこに行っても順応して環境をものにして行ける能力があります
物事の本質に拘り、根本を見据え、自分に必要なものを鋭い視点で選びとり素早く決定していきます
シャープな考え方を好み、自分を鍛え上げることのできる精神力があるので、五感を最大限に使った仕事が向いています
とっさに的確な判断を下すことができ、チャンスに敏感で機を逃さないので、判断力を有する仕事には向いています
やると決めたら必ずやり、やらないと決めたら絶対にやらないというケジメがハッキリしている所も魅力です
自分の能力を客観的につかみ、最大限に生かしていきたいと考えるタイプなので、どんな仕事でもチャレンジしていけます
庚の場合は自分を鍛え続けてきた人と、いい加減に生きてきた人の格差が非常に大きいのが特徴です
恋愛もスケールが大きく、好きな人ができたらどんな障害を乗り越えても一気に恋を成就させようと頑張ります
ハッキリした性格なので、好きなら好きだときっぱりと伝える方で、策略などはなく素のままの体当たりをします
自分に正直なのにストイックなところがあり、そこそこの恋人では満足しない理想の高いところがあります
理想の高さも学歴や所得ではなく、完全に自立した強い人が好きで、ひとりでスッキリ清々しく生きている人に魅力を感じます
反面、ちょっとかわいそうな人にも惹かれたりします
他の十干との相性
甲との相性は斧と大木の関係で木や家具になるように、庚が甲を引き立てる関係で、時に甲を傷つけることもあるので、相手のことを想いながらつきあいことが大切です
乙との相性は大きなハサミが草花を切る関係で、どちらかというとあまり進展させない方がいい関係ですが、稀に人もうらやむようないいカップルになる特殊な関係です
丙との相性は丙が一生懸命尽くしても庚はどこ吹く風で受け流す関係ですが、丙は愛情を注いできます
丁との相性は火が鉄鉱石を道具に変えるように庚にとって丁はなくてはならない相手で、切磋琢磨しながら成長できる素晴らしい相手です
戊との相性は悪い相手ではありませんが困難が多く、それを乗り越えることで相手との関係が深まっていきます
己との相性はのんびりした己にイライラすることもありますが、己のおっとりした良さを認めることが大切です
庚との相性は鉄と鉄がぶつかり合うお互いに譲り合うことができない関係ですが、同じ感性も持ち主なので落ち着いて相手を理解するように努力することが大切になります
辛との相性は鉄と宝石の関係で、デリケートな辛をのことをよく理解してから行動することが大切です
壬との相性は激情型で行動派の庚と勇敢で決断の早い壬は最初は合いやすいですが、ぶつかり合うと激しくなるので、壬を応援するようなつきあい方がベターです
癸との相性は雨と鉄の関係で、癸は庚に対してかなり強気に接してきますので、お互いに相容れなところがあることを自覚して付き合うことが大切です
本日も最後までお付き合いいただきありがとうございました