陰占は無意識の自分 日干は自分のあるべき姿
算命学では十大主星・十二大従星を『陽占』と呼ぶのに対して、十干・十二支での命式を『陰占』と呼びます
陽占は有意識＝自覚があるものでに対して、陰占は無意識＝自覚のないものになります
最も重視されるのが『日干』で、すべての核となる十干になります
「壬」は「じん」「みずのえ」と読み、陽の水性で海や大河などを表し、その質を一言で表せば『流動』です
海は広大で交通の要衝ですから、壬の人は動く、移動する、常に変化する、改革の気質を要するなどの意味があります
うねる波のようにいつも動きまわり、美しい夢と度胸の良さを併せ持つ人です
水性は学習の質でもあり、クールで知性派で頭は良い人く、多く物事を倫理的に捉える人ですが、それにとらわれることのない自由な改革精神と、束縛や枠からはみ出した自由な精神を良しとする行動力があります
壬の人は習得能力も高く物知りです
冷静な目をもって人の内面や物の裏を見抜く洞察力と知恵の持ち主で、流れ続ける海のように常に目新しいものを求め、これと目的を決めると強いエネルギーと忍耐力を発揮します
他人の思惑や世間の常識にはとらわれず、ユニークな人生をクリエイトしていき、時には長期海外滞在もしたり、放浪の旅に出たりします
流動の質は『真の自由人』といえ、物事の基本を非常に大切と考え、生命の尊厳を重んじるので偏見や先入観を持ちません
水は『万物を育てる』という意味があり、人を育てる・伸ばす・教育する能力にも長けています
子供運もよく、頼もしい子供に育っていきます
子供のない場合は財の心配がないと言われています
ただ、水自体の柔軟さを持ちながら、自分自体の感情をコントロールする理性的な力が強いため「内面を明かさない」「なにを考えているかわかりにくい」という少し冷たい印象を相手に与えます
謎めいて何を隠し持っているのかうかがい知れないところも壬の人の魅力になっています
【自分の命式を見る】⇒ 算命学総本校 高尾学館 | 星出し (sanmei-gaku.com)
仕事と恋愛傾向
誰に対しても分け隔てなく愛情深く接し、他人を軽んじるようなことはしない為、人間関係において非常に敏感です
愛情深くてもケジメがハッキリついていて、切り捨てるとなったら容赦はしません
相手の実態を瞬時に見抜き、虚飾や実意のない人間を嫌悪します
壬の人は一見とてもやさしい雰囲気をもちますが、本当に怒るとどんなに謝っても許してはもらえません
常に流動する心をもちながら、相手を観察する鋭い視点をもっているため、頭のきれる参謀型です
精神的には独立していて、どこにも所属しない心をもち、非常にクールに物事の裏を見抜いていく才能がありますので、秘書やマネージャー、カウンセラーなど、個人と会社といった単体社会をつなぐパイプ的要素の濃い仕事です
グローバルな視点をもち、対峙した相手の感情を操作する能力にも長けているので、秘書やマネージャーには才能が活かされます
壬の人は最高のブレーンになれる人で、優れたリーダーの懐刀として自由に動き回れる環境だと才能をいかんなく発揮できます
心が流れてしまう性質を生かして雑誌の編集や、人を育てる才能を生かして教育産業にも向いています
恋愛に関してはつかみどころがない印象を相手に与えます
壬の人の心はいつも勝手気ままにどこかを浮遊しています
流動の質であるため毎回お決まりのデートは嫌い、次から次に行きたいところへ動き型にはまりません
自由を好むので相手も束縛しません
他の十干との相性
甲との相性は大木と海はあまりメリットのある組み合わせではありませんので、甲が壬の心地よさに甘えず、壬も適度な距離を保つことが大切です
乙との相性はお互いに相手の素晴らしさを引き出せる素晴らしい相性で、相手の素晴らしさを引き出すことにより自分もそれによって助けられる関係です
丙との相性は太陽をきれいに映し出せるのは唯一海の壬だけで、丙にとって壬は守護神となり、お互いが相手に対して深い愛情を感じる関係で、尊重し合いながらも対等に付き合っていけます
丁との相性は火を水がきれいに映し出してくれる関係で、丁の魅力を壬が映し出し、仕事をしたり生活をすることにより、知恵を出し合い豊かな生活ができるいい相性です
戊との相性は大河の流れと堤防の関係で、お互いに助け合うことができるいい関係です
己との相性はおっとりした己と決断と行動が早い壬で、お互い相手には相手のペースがあるのだと理解すればうまくいきます
庚との相性は激情化で慌て者の庚と決断と行動の早い壬は似ているところもありますが、ぶつかりあうこともあるので、お互い応援し合い感謝し合うことが大切になります
辛との相性は宝石が水で磨かれ輝きを増すという関係でいい相性ですが、すぐに行動に移す壬と、じっくり考える辛なので行動パターンの理解が必要です
壬との相性は大河と大河がぶつかり合うとお互い離れてしまいますが、同じ方向に向かうならば同士として最高の相手になります
癸との相性は同じ水でも似ている部分もありますが「どこか違う」と感じる部分も多く、陰と陽ならではの正反対の性質です
本日も最後までお付き合いいただきありがとうございました
