陰占は無意識の自分 日干は自分のあるべき姿
算命学では十大主星・十二大従星を『陽占』と呼ぶのに対して、十干・十二支での命式を『陰占』と呼びます
陽占は有意識=自覚があるものでに対して、陰占は無意識=自覚のないものになります
最も重視されるのが『日干』で、すべての核となる十干になります
「乙」は陰の木性で、草花をあらわし、陽の甲が大きく高く天に昇って伸びる大木なのに対して、横に広くしなやかに伸びていきます
甲が「直」なのに対して『曲』で、草は踏まれても踏まれても広がっていきますので、弱そうに見えるがたくましく、乙の人は柔軟で忍耐強い人です
草花は群生する特徴があり集団を組むと強いのも特徴です
物腰柔らかなやさしさの中に、したたかな芯の強さをもった人といえます
主義主張を力説することはありませんが、きちんと自分のやりたいようにやり遂げていく人です
ソフトで親しみやすい人なので、誰とでも協調して、どんなグループの中でも溶け込める人ですが、社交性はあっても和合するだけで他人の言いなりになってしまう人ではありません
芯が強いといっても草花の強さは受け身であり能動的で、守りに強いタイプと言えます
ソフトで柔軟なところが「しっかりしているのにハッキリしない人」などと見られたりします
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仕事と恋愛傾向
乙の人は明るく柔軟性に富み、社交的でスマートな人です
行動を決める時の基準は「楽しいかどうか」で、何事も気楽に考え臨機応変に対応していきます
深刻ぶったことを嫌い、フットワークは軽く、周囲からはノリのいい人と見られがちです
一人のかけがえのない友人よりも、大勢の仲間と気軽に付き合っている方が性に合っています
職業にこだわりもなく「気のおけない仲間と楽しくこなしていきたい」と言う感じです
「評価は後からついてくる」などの悠長な姿勢は嫌い、報酬がすぐに得られないとやる気を失う方です
乙の人はどんなに悩みを抱えていても、皆で騒いでいるうちに気が晴れてしまい「人を楽しませる」というプロ意識もあるので店舗経営などは最適です
行動力があるので、ひとつの職業で失敗してもへこたれず、すぐに次の仕事にチャレンジしていきます
恋愛はいつでも明るく楽しくポップで軽く、誘い上手でもあります
細かいところに拘らないので、ノリさえ合えばすぐに恋愛に突入します
激しく燃え上がるわけでもなく、手練手管れを駆使するわけでもなく、さらっと明るい恋をします
困難も深刻に受け止めず、陽気で愛を精神的には考えもしません
結婚は別なようで、根を張り落ち着きます
結婚相手は楽しいかどうかではなく、安定できるか否かをシビアに観るところがあります
他の十干との相性
甲との相性は、樹木につる草が巻き付いていくような図になり、乙が何も求めていないのに甲がいろいろやってくれ、乙は甲の言うことをよく聞いた方がよく、お互いに利益をもたらす関係です
乙との相性は、草と草ではお互いに茂ると邪魔になる場合もあり、一緒にいても面白くはないですが、安心や安定を求めるには良い組み合わせです
丙との相性は、草花が太陽の日を浴びて成長するように、お互いに相手を高め合い、成長できる良い関係です
丁との相性は、草と火の関係で、お互いが自分の本領を出し合うことにより相手の為になる良い関係です
戊との相性は、山に咲く草花ですから、戊に守られながら大切にされる良い関係です
己との相性は、大地と草花の関係ですから、お互いに切っても切り離せない、どちらにとっても相手がなくてはならない存在です
庚との相性は、大きなハサミと草花の関係で「いつ切られるか?」という緊張感がありますが、稀に非常に仲の良いカップルがあらわれます
辛との相性は、小さなハサミと草花の関係で「いつ切られるか?」と乙がまいってしまうので、辛がいたわりの心をもつことが大切です
壬との相性は、湖のほとりに咲く草花の関係で、壬から水分をもらい美しく咲き誇る良い関係です
癸との相性は、雨が植物を活気づけてくれる関係で、癸が乙をしっかりサポートしてくれる非常にいい関係です
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