徳川家康もうらやむ生活
「徳川家康もうらやむ生活をしているのに何が不満なんだ!」
祖父の口癖でした
言われるたびに「たしかにそうだ!」と子供心に思ってました
社会は少しずつ快適になっているが、新しい快適さも最初は喜んでもすぐに当たり前になってしまいます
祖父の母の祖祖母になると兄弟を戦争で亡くし、かろうじて長男の祖父は戦地から帰還しましたが、街は焼かれ、町内でも多くの亡くなった方を見てきました
「戦争がなくなり本当にいい時代になった」という祖祖母に「今は交通戦争と呼ばれ、戦争より多くの人が交通事故で命を落としているんですよ」と言う人がいたらしく、曾孫である私と弟の帰りをいつも待ってました
「子供たちの『ただいま』の声を聞くのが最も幸せ」だったそうです
幸せの定義は難しいですが、モノの見方や考え方次第で同じことに幸せを関るか否かが違うようです
誰かのお陰で出来ている社会
小学生に「社会ってなに?」と教えるのに、とある教員はこう教えているそうです
「今、君たちが着てる服は糸などの素材を作る人、デザインを考える人、作る(縫製)する人、お店に運ぶ人、お店で売る人、たくさんの人が動いてくれてその服が着れるんだよ」
「食べ物も作る人、調理する人がいて、電気も水道もガスもたくさんの人が働いて皆は生活ができるんだよ」
「世の中はたくさんの誰かのお陰で出来ている」
これは『子供の社会の観方』には有効な教え方です
この見方を教えないと、何かにつけて文句を言うマイナスマインドの人間になりかねません
お陰様
ありがたい
と思えることが多いほど幸せを感じやすいのは間違いがなさそうです
中学位になると「難関高校・難関大学を目指す」「スポーツで好成績をあげたい」
社会人になると「年収を多くもらいたい」「業績を伸ばしたい」「出世したい」など目標を達成し喜びを得ようとします
達成すると脳からドーパミンがでるので幸せを実感できますが一時的です
成長型マインドセット
「人は失って初めてその有難みを感じる」
と言いますが「目が見える」「食べるものがある」「戦争状態でない」などは意識しないと有難みを実感することはありません
米国の心理学者ウイリアム・ジェイムズは「私達は考え方を変えることで人生を変えることができる」と主張しています
「才能・知能・性格は遺伝で決められているので変わらない」という固定型マインドセットの人と
「生まれ持った才能・知能・性格はいくらでも変えることができる」という成長型マインドセットがあり
成功型マインドセットの人は『人生のあらゆる面でうまくいく可能性が高い』そうです
1990年代までは「人間は遺伝子に支配されており、脳も20歳を越えると衰える一方」という固定型マインドセットの方が正しいとされてきたようです
2000年以降から「人は想像以上にしなやかに変化できる生き物で、可能性は無限大だ」という成長型マインドセットが主流になってきたようです
考え方で『成功・不成功』『幸福・不幸』が大きく違ってくるようです
本日も最後までお付き合いいただきありがとうございました