好きなことして生きていきたい
子供に将来の仕事は何がいいと聞けば
「サッカー選手になりたい」
「ミュージシャンになりたい」
「宇宙飛行士になりたい」
など、憧れや好きなことに直結した答えを述べてきます
子供らしくていいですが、ミドルがこのような答えをすると「???」と思われます
子供は『楽しいの延長にあるもの』『空想の世界にあるもの』で仕事を選ぼうとしますので、自分の才能や現実の苦労などあまり考えていません
成長するにつれて「音楽は趣味にしよう」「サッカーは休日に仲間と楽しもう」という考え方に変わってきます
好きなことなら苦ではないし、楽しいし、いい人生が送れると考えるからだと思います
『適職選び』にはこのような意識が根底にあると思います
ずっと夢を追いもとめている人は、うらやましくも見えたり、年齢によっては「目を覚ませ!」と言いたくなったりします
いったい『適職』とは何なのでしょう?
幸福な仕事を考える
大概の人が初めて仕事選びをするのは10代後半から20代前半のまだ未熟な時期です
子供の頃と違い『お金を稼いで自立する』が目的になってきます
サイエンスライターの鈴木裕さんの『科学的な適職』を参考にしながら考えてみます
鈴木裕さんは「適職とは、幸福度を上げる仕事である」と述べています
しかし「仕事と幸福度の関係を観た時にいくつかの勘違いをしている」と言います
勘違い・・・なんでしょう?
実は幸福度に関係ない項目として3つあげています
①好きを仕事にすること
鈴木さんに言わせると「好きな仕事が幸福度につながるのは最初の2年くらいで、だんだん幸福度とモチベーションが下がってくる」と言います
それより「仕事はやっていくうちに好きになっていくもの」と考えている人の方が、年収も、スキルも、幸福度も高くなっていくようです
『好きが仕事』だと、こだわりが強く、社会にニーズに対応できない場合が多いと言います
②給料の高い仕事
「給料が高ければ高い方がいい」という考えも間違いで
・年収が上がり続け、400万・500万くらいまではどんどん幸福度が上がる
・年収800万円くらいから、幸福度はほぼ横ばいになる
ようです
年収400~500万を目指すのが、最も努力コスパがよく、年収1000万を目指すのは努力コスパの悪い行動と言えそうです
③楽な仕事
楽で簡単にできる仕事も幸福度は低いです
逆にストレスが強すぎる仕事も幸福度は低くなります
ヤーキンズドットソンの法則でもわかるように、適度にストレスがあり、達成感のある仕事がベストのようです
幸福度を上げる仕事・下げる仕事
幸福度を上げる3つの項目は
①自由さがあること
仕事の進め方・場所・時間になど裁量権が大きい=自由度が高い仕事は幸福度が高いようです
②達成感があること
・人の役に立つ
・自分の成長を感じる
・難しい仕事をやり遂げる
などの達成感が得られると幸福度は増します
③モチベーションタイプに合っていること
利益がモチベーションのタイプは競争・お金・名誉・成長が幸福度につながります
責任がモチベーションのタイプは義務・正確さ・安定感が幸福度につながります
攻撃的に仕事をこなすのが好きか、淡々と進めていくのが好きかで幸福度が違うので、自分のモチベーションに合った仕事を選ぶことが大切です
幸福度を下げる3つの項目は
①休日がない
②雇用が不安定
③労働時間が長い
長時間労働は幸福度が下がります
・週40時間労働までは問題なし
・週41時間以上では脳卒中のリスクが10%UPします
・週55時間以上では脳卒中のリスクが33%UP・心疾患リスクリスクが13%UP・糖尿病リスクが30%UPするそうです
加えて通勤時間が長いことも、運動と睡眠時間が減り、肥満、ストレス、離婚リスクにつながるようです
昭和の時代は「俺はこんなに長時間働いている!」が自慢話でしたが、令和の時代は「俺は効率よく働き、残業ゼロだ!」が自慢話に変わってきています
就職活動中の人や、転職を考えている人は参考にしてみてください
本日も最後までお付き合いいただきありがとうございました