人財育成のビジネス算命学
ビジネスに占術を活用してきた経験から、四柱推命・算命学を中心にどう活用すべきかを書き綴っていきたいと思います  また長年の採用・教育業務・管理職の経験から人生100年時代の新卒の就活、ミドルの転職、シニアの転職、キャリアプランやライフプランを企業側からの目線で情報発信していきます 
働くを考える

定年延長と役職定年

役職が外されるなど耐えられない

平均寿命が延びていくのと連動して定年の年齢も伸びていきます

以前取引先の担当課長が「うちは55歳定年なんです」とぼやいていたことがあります

「大手企業なのにどうして?」と思い支店長に確認すると「役職定年が55歳なんです!会社は65歳まで在籍できます」と言われました

同期の支店長に話すと「うちも55歳前後で支店長は降ろされてるぞ!」と言われます

役職定年とは、定年の前にある年齢に達したことなどを理由に部長や課長などといった役職から外れる制のことです

役職に定年を設けるということです

従業員500人以上の企業で、約30%がが導入しています

国家公務員も2021年から役職定年制度の導入が決まっています 

「あの人60歳まで部長の椅子に座り続けるんだ!俺にはポストはずっと回ってこないな・・・」と若手のモチベーションが落ちますので組織内の人事の新陳代謝を促すなどを目的としている制度といえます

担当課長の場合「役職を外される=サラリーマン人生の終焉」という解釈のようです

支店長は「毎年250人~300人の大卒が入社してきますからね!役職に就くのが絶望的だと彼らがかわいそうですよ!雇用してくれるだけでもありがたいです」という考えでした

役職定年の捉え方は人それぞれです

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定年延長・成長縮小・ポスト減

組織の活性化や若手の育成を図ることは重要で、大企業ほど役職定年制度を導入する比率が高いとされています

・55歳定年が60歳定年になったこと

・若手に役職を与えたい

・管理職の高額な人件費削減

・企業の規模拡大が止まった=ピラミッドが大きくならない

などが理由で大企業は役職定年を導入しているところが多いです

これが65歳になった時は「50歳で役職定年がいいのでは」と検討する企業が出てきたり

70歳定年が騒がれ出すと、某大手企業の社長が「45歳定年が望ましい」という発言がされています

定年が5歳延びると役職定年が5歳縮まるのは気のせいでしょうか? 

日本は終身雇用と年功序列はが長らく続いていたので頭に刷り込まれています

「もう年功序列は維持できない」と言われると〈考え方のチェンジ〉が難しいのかもしれません

「急に裁量権がなくなる」

「かつての部下の下で働くなんて・・・」

「取引先にも格好がつかない」

「給与も減るし」

などを重く捉える人も多いと思います

「一度座り心地のい椅子に座るとなかなか譲ろうとしないのが人間だ」とも言われます

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会社の都合 > 個人の都合

Z世代は「従業員だけが収入を得る手段ではない」と知っています

✕世代になると

「収入は従業員として働くこと一本」

「株式投資など汗をかかずに得る不労所得は悪」

「副業などをする社員は会社に対する忠誠心が弱い」

などと考える人が多いです

良くも悪くも仕事は生活の中心に置く人が多く、役職定年はその考えが裏切られた感があるかもしれません

社会に出たのは平成のバブル経済崩壊後でもは昭和の成長期の考え方を摺り込まれています

長期景気低迷・少子高齢化・社会の成熟などの変化からそれに合わせて社会は変化します

次に会社が変化し、個人は一番遅く変化を考えるようです

環境の変化に合わせて生き残るために変化していきますので〈社会の都合〉が強く〈会社の都合〉が次にきて〈個人の都合は〉一番弱いです

50歳代のキャリア管理に関する調査によると、役職を降りた後

「仕事の意欲が下がった」人は60%

「意欲が上がった」人は5%でした 

「定年を延長し雇用する代わりに役職は早めに降りてもらう」という考えが浸透するまではまだまだ時間がかかりそうです

本日も最後までお付き合いいただきありがとうございました

  

  

  

  

ABOUT ME
ashikaga
採用・教育・研修業務と営業・企画の業務が半々のキャリアでした 支店長・企画課課長・営業部長・採用教育部部長の経験あり 大企業⇒中小企業⇒大企業でキャリアを積みました 算命学は高尾学館を卒業 部下の管理や育成に大いに活かしてきました サラリーマンと個人の事業と投資をしています