人財育成のビジネス算命学
ビジネスに占術を活用してきた経験から、四柱推命・算命学を中心にどう活用すべきかを書き綴っていきたいと思います  また長年の採用・教育業務・管理職の経験から人生100年時代の新卒の就活、ミドルの転職、シニアの転職、キャリアプランやライフプランを企業側からの目線で情報発信していきます 
人間関係

宗教観の薄い日本の弊害

日本にキリスト教が広がらなかったわけ

ヨーロッパではプロテスタントの勢いが強くなり、危機感を感じたカトリック派は「もっと広い世界にカトリックを広げていこう」とイエズス会がヨーロッパのみならず遠いアジア諸国までキリスト教を布教します

九州に上陸した宣教師のフランシスコザビエルは非常に優秀かつ立派な人でしたが、思わぬ苦戦を日本で強いられます

あの広い中国の30%をキリスト教徒にしたのに対し、日本はたった1%という数字からもわかります

もともと仏教は四苦八苦という言葉があるように良い考え方を取り入れてあらゆる苦しみから抜け出そうという、どちらかというと哲学的な要素が強い性質があります

旅の僧侶が村を通りかかれば「良い話が聞けるかもしれない」と村人がもてなしていたそうですが、ブッタがどうというより良い考えを取り入れることが幸福への道という日本人には強かったのと、先祖をしっかりまつる仏教のスタイルに大きく共感していたのが日本人のようです

ザビエルが「洗礼を受ければ天国へ行き、受けなければ地獄に行く」と説けば

「私の両親は一生懸命に働き、兄弟全員をここまで育ててくれたのに地獄に行ったんだ!なんてひどい神様だ!」など、今まで経験がない反発を受けます

懸命に布教活動をしたザビエルですが「己の限界を知った」「この国は哲学でも優秀な宣教師でないと務まらない」と言い残し日本を後にします

まったく信者になってくれない日本人を批判するようなこともなくこの国は非常に知性が高いと評価してくれています

日本人は「いい考え方を取り入れよう」「それによって苦しみから抜け出そう」という姿勢で神様を見ており、故に知性も高くなったようです

無宗派層は増えている 

世界68カ国を対象に行ったギャラップ・インターナショナルの調査によると、世界人口の7割以上が神を信じていることが分かったそうです

一方、日本は人口の29%が神を信じていないということもわっています

調査は68カ国の6万6千人を対象に行われ、神を信じていない人が最も多かったのは中国で人口の67%が神を信じていないそうです

共産主義は宗教を嫌うので、その影響もあると思います

フィリピンの有力日刊紙「インクワイアラー」によると

無神論者が人口に占める割合は中国が群を抜いて多い

日本・・・29%

スロベニア・・28%

チェコ・・25%

韓国・・・23%

と続きます

日本人の約3割は無神論者といえます

日本は年末になるとキリスト教のクリスマス、大みそかは仏教行事の除夜の鐘、年が明けたら神道の神社へ初詣と「なんとなく信仰」が多いような気がします

キリスト教圏とされる欧州諸国も今は多数の無神論者が存在し

ベルギー・フランス・・21%

スウェーデン・・・18%

アイスランド・・・17%

2割前後が無神論者です

世界で最も宗教的な国はタイで、98%が宗教的であると自認しているようです

世界全体では人口の62%が宗教的だと答えており、74%は人が魂を持っていると信じています

71%が神を信じており、56%が天国、54%が死後の世界、49%が地獄の存在を信じている そうです

世界全体からみれば日本は宗教には熱心ではありません

妙に知性が高い今の子供達

今の子どもたちを取り巻く不都合な真実を描いた『ルポ スマホ育児が子どもを壊す』の著書石井さんは

教室では子どもたちがそこかしこで“マウント合戦”をしており、今の子どもたちは昔みたいに乱暴な言動で相手を抑圧しない代わりに『受験しないヤツはクズ』とか『え、お前、スマホ持ってないの?』といった陰湿で間接的な表現で他人を貶めようとしていると述べています

現代はゲーム、アプリ、アイドル、漫画などいろんなものが世の中に溢れていますので、子どもたちは各々得意なところでマウント(優位性)を取ろうとするようで、あっちへ行っても、こっちへ行っても何かしらの圧力を加えられるようです

学校に居心地の悪さを感じている子どもたちは、フリースクール、子ども食堂、無料塾などに比較的多く集まっており、こうしたところで子どもたちに「学校の何が嫌なのか」と尋ねると教室の“アツ”がすごいという言葉が返ってくるそうです

アツとは圧力・プレッシャーのことで、教室の空気があまりに重苦しく、耐えられないほどだという意味です

 現在の教室には、コンプライアンスの徹底により、あからさまないじめや体罰はなくなっていますが、替わりにこのような諸問題が発生しています

長い学校滞在時間、人の一面のみでの決めつけ、静かな学級崩壊、新たな校内暴力、褒められ中毒が子どもたちの足枷となって登校意欲を減退させるています

現場の校長は 「今の子どもたちは、幼い頃から雑多な人間関係の中に身を置いていないので、人との接し方が驚くくらいに下手で、その場の空気を読むとか、相手の気持ちを考えるとか、言葉を選ぶといったことができず、友達と他愛もない話をしていても、簡単に『おまえ、雑魚でしょ』とか『はい、論破〜』なんて驚くような冷たい言い方をする」と述べています

先生たちからはネットで使われている言葉や表現が子どもたちのマウント合戦をエスカレートさせているのではないかという意見も上がっているそうです

「草」とはネット用語で「笑える」「ウケる」の意味だが、子どもたちは簡単に「こいつ、点数悪すぎて草」とか「マジで草」といった表現をし、言われた子どもは大きなショックを受けるはずです

また、一時期流行った「それってあなたの感想ですよね」も頻繁に使われており、言われた側にしてみれば対話を一方的に遮断されたと感じる

そんな言葉の応酬がくり広げられれば、子どもたちがアツを感じるのは仕方のないことです

柔軟性のある子なら上手く受け流せるかもしれないが、そうでない子は飛び交う言葉に傷つき、疲弊していくのが現状のようです

日本には宗教教育というものがなく、仮に仏教教育があれば和顔愛語=「和顔」はやわらかな顔「愛語」はやさしい言葉などを最初に教えることができ、相手に対して和やかな笑顔と思いやりのある話し方で接することを教育できます

過剰に押し付ける宗教教育はダメだと思いますが「日本人として知っておくべき良い教え」はある程度、教育カリキュラムに取り入れてもいいと思います

本日も最後までお付き合いいただきありがとうございました

ABOUT ME
ashikaga
採用・教育・研修業務と営業・企画の業務が半々のキャリアでした 支店長・企画課課長・営業部長・採用教育部部長の経験あり 大企業⇒中小企業⇒大企業でキャリアを積みました 算命学は高尾学館を卒業 部下の管理や育成に大いに活かしてきました サラリーマンと個人の事業と投資をしています