大卒は20%でいい 

昨今の人手不足から企業側ももう高校出たら社会に出てほしいという企業側の声をよく耳にします

「弁護士や医者や教師などの特殊分野以外は全員高卒でいいのでは?」

「大学生の半分以上は4年間が無駄で、その分早く社会に出てほしい」

「そもそもFラン大の比率が60%だし、大卒多すぎ」

という声が多くなってきました

まだまだ議論の余地がありますが、今の学生の半分が大学へ行かず4年間働いてくれると労働力としては大きな戦力になります

今の子供は今の20代の半分しかいないので、悠長に学習期を伸ばすわけにはいかなくなります

学問を志してる若者に「大学なんて無駄だから」もひどい言い方にはなってしまいますが、日本が開国してすぐに西洋諸国と並び得たのは寺子屋などで『読み・書き・そろばん』ができていたからとも聞きますし、高度成長期が実現したのは商業高校と工業高校が優秀だったからです

長らく続いた就職氷河期により「大卒の冠が欲しい」という風潮がありましたが、大卒率60%弱は高過ぎると考える経営者や人事関係者は多いのではないでしょうか?

議論の余地は多いですが大卒・大学院卒で25%で十分のような気がします

生涯年収にも差が出なくなる 

「生涯年収が大卒と高卒では1億円違うじゃないか!」と言いますが、よくよく見てみると東大卒は年収平均5000万円ですが、Fラン大出身者は高卒より生涯賃金が少ないのが現実です

ようは大学4年間働かなかった分が少ないのです

従来の学歴至上主義は終焉を迎え、今後は高専卒業生の年収が大学の卒業生よりも高くなる可能性があるとされています

「手に職」系の技術者育成は、これからの時代に重要性を増すからであり「大卒でないと就職のスタートラインに立てない」という考えから、日本の大学進学率は60%弱になっている

「大学ならなんでもいい」というのが神話ですらなかったことはすでに証明されており、サービス産業に就職した大卒より製造業や建設業などに就職した高卒者のほうが生涯賃金は高いというケースも珍しくなくなっているます

世の中は相場で動いており、長く続いた就職氷河期には「社会に出る前にできるだけ学歴を上げておいた方がいい」という考えが主流になりますが、今のように長く労働人口不足になるとわかればできるだけ早く社会に出た方がいいとなっていきます

労働期間は60年がスタンダードになる

まだまだ人生100年時代にはなっておりませんが、寿命は確実に伸び続けています

60代で寿命を終えた昭和のモデルプランである終身雇用&年功序列を令和に叫ばれてもかなり無理があります

100年時代は今の中高生辺りからですが60・20社会にはなります

労働期間は60年だが企業の寿命は20年というものです

「ええ、企業は20年でつぶれる時代になるの?」ではなく、トヨタ自動車が織物機の会社から自動車の会社へ変わるというような変化のサイクルが早くなるということです

今の小学生の半分は今現在存在しない新しい仕事に就くと言われるように、同じ企業でも全く違う仕事に変化していく可能性が大です

「餅は餅屋」ではなく「餅はマカロン店」「そば屋がパスタ店」へと変化するようなものです

学習期20年と引退期(年金生活期)15年は変わらず、労働期60年のキャリアプランを考えた方が良く「半分が107歳まで生きる」と言われている今の中高生は、もっと労働期が長くなります

「学校を出たら一つの企業にずっと勤めれば、年々給料は上がり、役職も上がり、多くの退職金をもらって、60歳過ぎは悠々自適な年金暮らし」というのは昭和末期の『人生70年時代』の話です

転勤は3~5回はする

30代前半にいかに有利に自分を他社に売り込めるかが重要

役職・給料のピークは40代

50代から役職定年が始まり給料は下がる

60代からの働き方はもっとも多様化する

となり、昭和に比べ倍になった労働期間に対し、どうキャリアプランを組み立てるかは重になってきます

「株で生活資金を生み出せるようにして好きなことをやって生きる」

「週3・4日働いて無理せず過ごす」

「給料が減っても前の会社に残る」

など60~80歳の20年間のキャリアプランは今までなかった人生であり、しっかり考えておく必要があります

学歴も同じくで「本当にその4年間を費やすに値するものなのか?」とよく考えた方がいいです

本音でいえば企業が欲するのは18歳~49歳までの労働力で、昭和は50歳・55歳定年だったので終身雇用&年功序列が謡えたのです

「50代をどう生きる」「60歳~80歳をどう生きる」はピークを迎えた30代辺りから考えておくべきことだといえます

本日も最後までお付き合いいただきありがとうございました