孤独を考える

孤独は悪いこと?
孤独というとネガティブなイメージですが、孤独を好む人も多いです
私は新潟県赴任時代、中越大震災で被災しましたがその時に問題になったのが『エコノミー症候群』でした
人が大勢いる体育館などの避難所を離れ、駐車場にある自分の車で寝泊まりする人達が狭い車内で同じ姿勢で長時間いることにより亡くなる人も出ました
『24時間大衆の中にいるのは苦痛』『自分の空間が欲しい』ということです
人にはプライバシーが守られる空間が必要です
逆に狭くて暗い独房に数日入れられると精神がおかしくなります
人間という動物は基本的には集団行動なので、学校では知識の他に集団性も身につけさせられます
知識は身につけたが集団行動ができないでは社会に出てから困るからです
孤独はいい状態なのか悪い状態なのかを考えてみます

孤独は寿命を縮める静かな殺し屋??
心理学者のジュリアン・ホルト=ランスタッドは世界中の研究を分析して、社会的つながり感が後年の健康に与える影響を調べた 結果、緊密な社会的つながりを持つ人は最も弱い人に比べて、分析終了時点で存命している確率が50%も高かった とのべています
アメリカン・サージョン誌が発表した、アメリカの孤独と孤立の蔓延に関する報告書によると「社会的つながりが乏しい」と答えた人は人口の50%にも上り「乏しい、または不十分な社会的つながりが身体的健康に与える影響には、心臓病リスクの29%増加、脳卒中リスクの32%増加のほか、高齢者の認知症発症リスクの50%増加などがある」 と発表しています
ストレスによる不安が慢性化すると、長期的な健康問題が引き起こされることがあり、慢性ストレスは脳内の「視床下部・下垂体・副腎系軸」を過剰に刺激するそうです
この軸は体内のホルモン、とくに「コルチゾール」の放出を調整するシステムで、その重要な機能の1つは、闘争・逃走反応の影響を和らげて、体を安静状態に戻し、次の脅威に備えさせることです
そのせいで、病気と闘う「Tリンパ球=キラー細胞」を含む「免疫系」に悪影響がおよぼし、免疫系が抑制されたり機能不全に陥ったりすると寿命が縮まってしまうようです
確かに望まない孤独は身体を害するようです

孤独を求める人も多い
「仕事終わった!早く帰ってゲームやりたい!」
「早く帰ってネットフリックス見たい!」
仕事が終わる=集団行動からの解放という人も多いです
「読書やネットなどのインプットは一人でないとできませんから、孤独を嫌がる人は学習意欲がない」という人もいて、知識人や芸術家は基本的には孤独を求めます
インプット派が孤独を愛するのに対して「誰かと喋りたい!」というアウトプット派は孤独の時間を忌み嫌います
「孤独」や「ぼっち」という言葉をネガティブに捉え過ぎている人は、自分と合わない人と無理にでも付き合い、本当の自分を隠し我慢して生きることにつながりますから、人間関係に疲れ、行き詰ってしまう場合もあります
孤独を愛する人は誰にも寄りかからず、自分の意志を主軸に置きながら、自己責任で生きようという姿勢を持っている人が多いです
子供のころから集団行動ができずに引きこもりでは困りますが「皆でいても楽しいけれど、ひとりでも楽しい」「無理をして周囲に合わせず、自分らしく生きている」のが人間らしく見えます
極度の人間嫌いも困りますが、自分軸をしっかりもっている人ほど一人の時間を愛しているように見えます
本日も最後までお付き合いいただきありがとうございました







