親孝行とは親を越えること
親や上司に対して子や部下の目下はどう接していくのがいいことでしょうか・・・
親孝行とはなんでしょう?
「感謝の言葉や行為を示す」
「体の不調なところを気遣う」
人それぞれいろいろと言うでしょうが まとめると似たような内容になるのではないでしょうか
中国道教の老子の自然哲学で学んだことです(現在の中国では文化大革命で排除されています)
親から子 上司から部下→上は下を生かす
無条件で育み 生きれるように教え込む いわゆる育成です
ただし 見返りは求めない ここはわかります
子から親 部下から上司→下は上を剋す
剋す?? 攻撃?? 叩く?? なんだろう??
これは 子は親を超えた存在になるよう成長すること ということです 部下も上司を越えた有能な存在になることです
世間一般で語られるような「思いやり」とか「尊敬の念」というものは語られていません
自然哲学だから これが自然界の法則ということです
立命館アジア大学学長の出口治明さんも「幼い動物を成熟した動物が面倒を見るのは自然だが 老いた動物を若い動物が面倒を見る というものは自然界には存在しない」と言います
下が上より有能になれば 世界はどんどん良くなり 人類は進化していきます
これが自然界の法則なのかもしれません
子が親に求めているもの
社会学者 加藤諦三さんの言葉です
子育てで大切なのは
親の意識 ではなく
親の無意識 です
子供(部下)は親(上司)が本当に自分に期待しているのか、心の中では自分をダメだと思っていないかを 絶えず気にしています
そしてふとした時の 親の無意識の言葉に真実がある と思うのです
子供(部下)は親(上司)に 認められたい と思っています だから常に「認められてないのではないか」という不安を潜在意識に持っています
この不安はいくら可愛がっても心の奥底にあります
「可愛がってはくれるけど 能力無いと思っているのではないか?」「才能ない奴と思ってないか?」
認められているとわかれば才能は開花します
親の望みが「自分を越えること」とわかればそのエネルギーは加速します
良き人とする
子や部下は「至らぬ点」「劣ったところ」に目が行きがちです
行動を不安視したり 思考は未成熟とみたり 「大丈夫だろうか?」「やっていけるだろうか?」ばかり考えがちです
「自分を越える存在になる」という意識は薄いようです
二宮尊徳の言葉に
可愛くば 五つ教えて三つ褒め
二つ叱って 良き人とせよ
とあります
叱るより褒める方が一つ多いのが心憎いです
今から200年以上前の言葉です それでも「教える」が最も強調されており 教えているから「褒める」も「叱る」もあるということです
「良き人となる」「自分を越えた存在になる」が自然の法則であり 親や上司の喜びでなければならないのではないでしょうか
本日も最後までお付き合いいただきありがとうございました