立つ位置で景色も違う
若い頃はいろいろな疑問を先輩たちにぶつけます
十人十色の返答も面白いです
「なぜ出世をしなければならないのか?」
これに対して歴代の先輩方の意見は人それぞれでした
入社4年目で2人で飲んでいた時に直属の採用企画部の上長に尋ねました
「うちは両親が両方東大卒で、俺が東大堕ちた時は親は凄く落胆していた」
どうも私とは家庭環境が大きく違う
「なぜか」と尋ねると
「力をもてるステージに立ちやすいから・・」との返答でした
「子供の頃は神童でも関係ないけど、高校受験位から人の選別がはじまる」
この言葉は今でも頭に残っています
私の叔父が「東大以外は大学ではない」も意味は分からずとも頭にこびりついている言葉です
この人達は庶民的な私とは違い、社会の仕組み・真のキャリア構成をよく理解しているのかもしれません
立つ位置で見える景色も違うようです
日本劇場に振り回されている
「日本はとてつもない国の借金があるのだから・・・」
と聞かされています
「だから消費税増税は仕方がなく、それは年金・医療費などの社会保障にまわす」
と言われ「うんうん、なるほど・・それはしかたない」などという国のストーリーに納得したりします
国の借金は45%は日本銀行なので『亭主が奥さんにお金を借りているようなもの』です
残りはその他の銀行なので『国民に借りている』のです
諸外国に借りているわけではありません
「すべて社会保障費に回す」も国民は実際にそうしたのかを知りません
実際は2割ほどしか廻しておらず、法人税減税にまわしています
大企業が生かされますが、大企業の場合それをほとんど内部留保にまわし、従業員の給料アップにはなりません
消費税は富裕層でも貧困層でも同じように搾取されます
いわゆる「大の虫を生かすために小の虫を犠牲にする」ということです
真実の言葉は常に苦い
落合陽一さんは小学生の時「ニーチェも読んだことない奴とは話をしない」と父親に言われたそうです
父親と話したいわけですから必死に読んだそうです
私の幼少期も「勉強しろ」と「五体満足で良かった」は何回も言われました
世の親は『なぜ勉強をしなければならないのか』をきちんと子供に理解させている家庭は少ないと思います
・成長中の脳に〈計算〉〈読み書き〉〈楽器〉〈絵を描く〉などの様々な使い方をして脳のスペックを上げる為
・良い学歴を積まないと社会で立つステージが違うため
きちんと理解させないと私のように「古典は学ぶ意味ない」「化学記号は社会で使わない」「中学までの知識以外社会では使うことが無い」などという輩になりかねません
これは『楽したいための解釈』でしかないのです
真実の言葉は常に苦い
というロシアのことわざがありますが『本当のことを言われると、いつも無視したくなる』のが人間なのかもしれません
『大の虫を生かすために小の虫を犠牲にする』のは世の常のようです
不都合な真実を甘い言葉に置き換えられ、苦い真実を見極められないというのもつくづく『鍛えるべき時に脳を鍛えてこなかったツケ』だと思います
「眼」から「目」をとった「民=真実が見えていない人」なのもすべて若い頃のツケが廻ってきていると感じるときがあります
本日も最後までお付き合いいただきありがとうございました