新人にチャレンジさせる大切さ
新入社員が入ってくると教育・研修責任者も現場の先輩社員も「考えてばかりいないでやってみろ」と行動させて学習させることに苦労します
彼らは長きにわたって受け身の学習を続けてきましたから『実技より座学』の頭になっています
昭和に比べたら現在は先生が格段に弱くなりました
昭和の先生はボスでしたが、今では親や教育委員会の顔色ばかり窺ってます
「うちの子が成績が悪いのはあなたの教え方が悪い」などは昭和では考えられなかった言動です
学校の教師が弱くなったのに連動して、社会に出てからも「それは教わっていません」や「うちの部署の先輩社員はしっかり教えてくれない」とぼやく若手社員が増えてきました
元来、弟子が師に学ぶ姿勢は『問答無用』であり「貴方の教え方が悪い」などの発想はあり得なかった姿勢ですが、学校の教育現場の環境変化は企業の新人教育にも影響をあたえています
加えて『空気を読む気質』が強くなり「失敗したら恥ずかしい」「余計なことは言わない方がいい」という若手社員が多く、未熟な新入社員を行動させるのに苦労している先輩社員は多いと思います
ファーストペンギンとは
とある関西の教育・研修責任者は「僕は新入社員入社研修では『ファーストペンギン』の話を必ずしています」と言います
ペンギンにはリーダーがいませんので、エサの魚を捕るためには海に入らなければならず、氷の上でたくさんのペンギンが集まります
ただ海にはエサの魚もいますが、シャチやトド、オットセイなど、恐ろしい天敵が待ち受けているかもしれません
氷の上ではペンギンたちが大渋滞を起こします
そこに1匹のペンギンが勇気をもって飛び込むと、その他のペンギンが雪崩のように海に飛び込んでいきます
リスクを恐れず初めてのことに挑戦する勇敢なペンギンを米国では敬意を込めて「ファーストペンギン」と呼びます
未熟で経験のないことに挑戦するには勇気がいります
失敗すれば仲間には「ほらね」と冷ややかな視線を送る人がいるし、先輩社員の中にも「なにやってるんだ!」と怒る人がいるかもしれません
やったこともない
失敗のリスクが高い
失敗すれば恥をかく
ことに未熟な新入社員がチャレンジすることは非常に評価すべき行動です
新人がチャレンジしやすい環境創り
マザーテレサは「神は成功など望んでいません!挑戦することを望んでいるのです」と言っています
世の中はチャレンジをしてくれた人のお陰で、便利により快適になってきています
これは企業でも同じです
『新人がチャレンジしやすい環境づくりを第一とする』教育・研修責任者のこだわりは後々素晴らしい組織になっていくと思います
若いうちは失敗が許されます
人の会社でバンバン失敗できるのだから企業という存在は非常に有り難いです
古参社員からすれば「失敗した若者に苦言を発する」のか「そのチャレンジを評価する」のかの姿勢が組織の成長に影響を与えます
若手社員に対してだけでなく『チャレンジしてくれた人に敬意をはらう』ことは大切なことだと思います
本日も最後までお付き合いいただきありがとうございました