長時間労働は昭和の価値観
私が学校を出て最初の企業を選んだのは『休日の多さ』でした
昭和40年代から〈 週休二日制 〉を導入しており
平成の時代には〈 週休三日制 〉が導入間近でした
グループ企業の一部はすでに〈 完全週休三日制 〉が実現できておりましたが
効率化のが上手くいかず〈 週休三日制 〉ではなく〈 隔週週休三日制 〉となりましたが〈 フレックス休暇 〉なども導入し『年間休日140日以上』でした
企業選びの条件はいろいろとありましたが
①自分の時間は多いほどいい
②給料も多いほどいい
というのが〈 裏面の志望理由 〉です
あとは『ノルマがきつい』『全国転勤』『ハードワーク』などは全然気にしませんでした
『企業理念』や『社会貢献』などは重視していない学生だったと言えます
世間全体では
「労働時間の長い社員は偉い」
「サービス残業は美徳」
という昭和の労働文化がまだ色濃い時代でした
「休みにつられてくる大学生なんてろくなやつがいない」
という採用担当者は多かったと思います
そういう風潮でさえも 自分の志向は
「高賃金重労働」ではなく
「高賃金高能率」が理想だったと言えます
効率を上げるためには自分時間が重要
労働8時間・自由時間8時間・休養8時間
と言いますが
自由時間には『通勤時間』『昼の休憩』
女性なら『食材の買い出し』『朝晩の調理』などもあったりします
とても自分の自由な時間が8時間とはなりません
『休みはきちんと取らせる』
『休憩はしっかり所定時間取らせて干渉しない』
『定時で仕事は終える』
『休日の社員には電話はしない』
この方が 明らかに効率が高い仕事ができ
定着率も高く人手不足とは無縁です
『睡眠時間はしっかり確保』
『遊ぶ時間もしっかり確保』
がこれからの仕事の基準になります
日本人は非常によく働きます
『まじめ』で『組織に忠実』で『労働時間が非常に長い』です
にもかかわらず
先進諸国の中で『労働生産性が最も低い』のが現状です
日本人の勤勉さはいいことですが『現実は効率が悪い』という事への理解と改善が求められてます
長くなる人生で大切な「遊びの知恵」
「遊ぶ」というのは高度な知能を有している証です
人生が100年になったら『健康の知識』『お金の知識』の次に『遊びの知識』が重要になると思います
男性にありがちな〈 遊びを知らない 〉⇒〈 仕事辞めたら急に老け込む 〉は長い退屈な苦痛を味わいます
遊ぶといっても人それぞれです
『スポーツに打ち込む』
『山登りやキャンプや釣り』
『仲間とのコミニュケーション』
『旅行やドライブ』
などの〈 動の遊び 〉の人
『本を読む』
『パソコンで楽しむ』
『美術や音楽に打ち込む』
『ひたすら映画鑑賞』
など家から出ない〈 静の遊び 〉の人
『ペットと遊ぶ』
『ガーデニング』
『ファッション大好き』
など多種多様です
「仕事は6時間でいい⇒ あとは遊びにあてた方がいい」
と主張する人もいれば
「仕事は3時間でいい⇒ あとは学びにあてた方がいい」
という人までいます
教養のある人ほど「労働時間を短縮せよ!」と言います
長時間労働は大量生産・大量消費の時代に生まれた価値観です
堺屋太一の言うように「目指すべきは『楽しい日本』」ということに間違いはないようです
本日も最後までお付き合いいただきありがとうございました