知の拡散が人類の発展につながった
とにかく目が覚めてから寝るまでに目からの情報・耳からの情報・鼻や味覚や触覚など数多くの情報を得ています
私達は1日生活すれば高次元・低次元に関わらず、五感でいろいろなモノをキャッチします
「学んだら伝えたい」
「知識を共有したい」
「面白かったので話したい」
などの伝達本能があり
「自分の作品を見てもらいたい」
「手紙・レポート・本など文字で伝え残したい」
「絵・作品で表現したい」
なども伝達欲求です
人間の最大の伝達は「子供という自分の分身を残したい」という欲求だそうです
苦労して知りえた知識・発明したものを個人に留めず伝達したおかげで人類の発展があったと言えます
「学び」があっても「伝える」が無ければ文明・文化は進歩しないのです
習得本能が強い人は「よく見てるね!私は気がつかなかったよ」というように〈見る・観る〉ことに長けています
視力がいいわけではなく、同じものを見ていても視覚で多くのものをキャッチします
伝達本能が強い人は良く話すし、話がわかりやすかったり面白かったりで伝えることに長けています
味覚も優れていて味にはうるさい人が多いです
中庸の精神と孤独の精神
伝達にも〈集団伝達〉と〈個の伝達〉があり、集団伝達の最たるものが『報道』であり、規模の大きな会議です
求められるのが『中庸』であること
真実などをありのままに伝えることで、個人の想いなどは不要です
人にものを伝えることは常にどちらの味方でも敵でもない中庸の精神でなければならず、そこに伝達という行為の意義があります
個の伝達の場合は『個性』『個人の想い』『個人の考え』などが大切になってきます
絵・音楽などの作品を伝えるためには孤独の精神が無ければだめです
個の伝達は中庸ではないのでSNSで見られるように激突がつきものです
よく理解できても、いざ人に伝えるとなると意外に手こずる場合があります
『入れる頭』と『出す頭』は違うので、優秀な学歴の人間が社会で苦労するのはこの辺にもあります
一般的には「頭がいい」というと『知識を多く習得した人』というイメージですが『伝える能力に長けた人』も違う意味で頭がいいと言えます
伝達力がないと知識・情報の拡散がありません
理解し合う努力が大切
私個人の考えを述べさせてもらえば「人間同士は理解し合えない」と思います
理解し合えるのはよく会話するもの同士であり、たとえ親子でも伝達を怠れば理解し合えません
「親子なのになんで私の気持ちがわからない!」というのは『会話量が足りない』か『伝達方法が間違っている』場合が多いです
「会話する時間を作ろう」という想いと
「伝わりやすく話そう」という工夫がお互い理解し合える関係を作ります
南アフリカの言葉に
「どうぞ」「ありがとう」で世界を回ることができる
とあります
『譲る・助ける』『感謝する』を発信していれば世界のどの人達ともつながることができるということです
最も多く伝達すべきは『思いやり』と『感謝の心』なのかもしれません
本日も最後までお付き合いいただきありがとうございました