進化の前にある反対論
とある温泉観光地でのこと「○時○分の新幹線に乗るからタクシーを手配してほしい」とお客さんがホテルのスタッフに依頼しています
「申し訳ございません、現在タクシー不足で配車が非常に困難なんです」と言われ非常に困ってました
私はレンタカーで移動だったので良かったのですが、ホテルスタッフ曰く「コロナがあけてお客様は増えたが、タクシーが激減して困っている」とのこと
ドライバー不足だけでなく、日本は労働力不足が徐々に深刻になってきています
人工のボリュームゾーンの団塊ジュニア世代がリタイアする前に、マシンやAIに置き換えないと「客はいるが働き手がいない」という産業が急増しそうです
「機械に仕事を奪われる」という以上に「人力不足」の方がはるかに速そうです
人手不足を採用責任者だけに任せても仕方なく、定着率の悪さを上長だけに押し付けても仕方なく、社員全員で『時代の流れを理解して対策を考える』時代になっていくと思います
新しいことの導入は必ず問題が発生する
観光地だけでなくタクシードライバー不足が深刻な地域は多いと思います
「タクシードライバーの定年を80歳にする」としましたが、到底補えるとは思いません
問題の白タクも始めようとしていますが、自動運転車は当たり前になってきます
日本はすぐに既得権益のあるタクシー連盟のような団体が猛反発してきますが、どこの社会も進化と自然淘汰は起こります
「白タクにしたら問題が起きる」「自動運転にしたら今までにない事故が起きる」
と言われますが、当然新たな問題が起こります
リスクとリターンは進化するうえでのセットです
「自動車は人の命を奪う危険がある」
「電話があるとオレオレ詐欺に引っ掛かる」
「スマホがあると子供たちが変なサイトに引っ掛かる」
「飛行機なんか事故すると大量に死者が出る危険な乗り物だ」
という事実はありますが、だからといってこれらがなくなることはありません
事故・事件というリスク以上に、便利というリターンがあるからです
社会の進化はリスクを乗り越え、リターンを追い求めることにあると思います
問題解決の為に何かに取り組むと、必ず反対者が出て、必ず不具合が生じます
不具合が起これば「それみたことか!」と反対派はさらに炎上します
ただこの逆風をコツコツした改良改革で乗り越えてくれる人たちのお陰で、社会はより快適により便利に進化していきます
「どこ・なぜ」思考の人より「どこ・なぜ・どう」思考の人のお陰で今の社会はあります
知性で乗り越えなければならないことは多い
OpenAIでは汎用人工知能は「中央値の人間」と同じだと話しています
汎用人工知能は「人間にとって同僚として雇うことのできる中央値の人間と同じだ」と語っています
「どうやったらAIは医者になれるか、どうすれば非常に有能なプログラマーになれるか」を常に考えている人たちです
『AIは平均的な人間の知能を超える』
『AIは大概の仕事は出来るようになる』
ように必ずなります
マッキンゼーの報告書でも、10年後までに生成AIが「人間のパフォーマンスの中央値」並みになると予測しています
私達は議論が知能といったものに及ぶと人はより神経質になります
知能を数値化しようとすること自体は問題でないものの、科学的人種差別によって新たな差別が生まれそうです
「AIは頼りになる仕事のパートナーなのか?」
「AIは仕事を奪う存在なのか?」
この両方だと思いますが、新しい技術が導入される時は必ず議論が巻き起こります
「絶対危険!反対!」
「取り入れて改善を続けていけばよい」
「考えるのがめんどくさいから流れに任せる」
の3派にわかれます
答えのある問題をより早くい正確に出せるのが知能
答えのない問題を考える力が知性
であるならば、人は常に知性を磨き続けなければならないですね
議論することは大切で、考えることが面倒派以外の反対派・チャレンジ派の両派で議論していくとその先にAIでは出せない人の知性から導き出された答えがあると思います
本日も最後までお付き合いいただきありがとうございました