自分の評価と他社の評価
私たちはどのように、自分という人間を理解しているいるのでしょうか?
1つは、「自分はこういう人間」という自分で自分を理解する自己(セルフ)です
性格・能力・容姿について自分の目で見た分析をしています
もう1つは、他者が自分を評価したものを基準として得られた、社会的自己(ソーシャルセルフ)です
これは社会的動物であり、所属欲求を強く抱く人間に大きな影響を与えます
私たちは他者との比較によって自分自身を理解しています
容姿、成績、もろもろの評価を基準にし他者と比べますので、自己は周囲との状況によって大きくカタチを変えます
そして、接する集団に合った自分を無意識に演じています
親・上司・教師・同僚・友達・家族にそれぞれ見せる顔が違うと分析されています
この他者と比べることで自分を評価しようとする根底には、人間の自己高揚動機目(=優れた存在でありたい)という想いが大きく影響を与えています
人のとって「評価」は、非常に重要なもので、やる気、モラルにも大きな影響を与えます
特に周りの人のいいところは、心で止めずに積極的に相手に伝えるべきです

自分の隠れた性格と才能はどのくらい?
フロイトは、自分が自分のことについて「わかっている」「気づいている」「知っている」部分のことを「顕在意識」と呼びました
これは全体の10%だと言いますから驚くほど少ないです
逆に気づいてもいない、わかってもいない部分=「潜在意識(無意識)」が全体の90%を占めます
人間の脳も90%は使っていないと言われてます
つまり私たちは自分のことをコントロールしているようで、実は90%の深く広いなにかにいつのまにか支配されているといえます
言い換えれば、自分のなかの何かが能動的に支配しているということです
心理カウンセラーが様々な分析や治療を使って行う作業というのは、この潜在意識を顕在意識に少しでも上げていく作業と言えます
徹底して心の深淵にあるものを、意識に上げるという「気づき」のプロセスに重点をおいたのがカウンセリングのスキルだと思います
この気づいていない90%を知ることが今後の性格・才能にひひ、生き方を改善するカギだと言えると思います
日本人が特に精神を病みやすいのではなく、精神科の病院や心理カウンセリングなどを避けたがる傾向にあることが、心の病を重症化してしまう要因のようです

心のクセを知る
人との良好な関係を築こうと思えば、まず自分の「心のクセ」を知らなくてはなりません
「個性」と言うものは言い換えれば「自分の心のクセ」です
「自分のクセ」に気づかないまま、人間関係にトラブルを起こすことは多々あります
大切なのは「自分の心のクセ」に気づく、知ることになります
これが自分の潜在部分を顕在化するということにつながります
私たちは他人のことはよく見えていても、自分のことには無知なことが多いのいです
まずは自分が自分のことを10%しか知らないということに気づき、知ろうとすることが大切で、自分を知らないことが不幸の要因になることは少なくないことを自覚しなければならないと思います
知った→納得したで止まっていては意味がなく、活用することに意味があります
自分が自分をいかに知らないかに気づく⇒ 自分を知る ⇒ 知ったら活かす工夫を心がけるというのが性格改善法となると思います
本日も最後までお付き合いいただきありがとうございました