「人を雇う」はかなりのコストになる
日本人の給料は上がり始めてます
特に大卒の初任給や20代・30代の年収は上がっています
50代は役職定年などで下がってますが、若い世代は上がり続けていくと思います
先日、人事内で驚きの数字が出て2040年を待たず『人を雇うなら年収800万になる』と算出されました
「中小企業の部長の年収じゃないか!」と思ってしまいます
昭和の高度成長期の給料がどんどん上がり「高卒は金の卵」と言われていた時代に近くなりそうです
高卒の求人倍率は10倍近くに跳ね上がりそうです
昭和の金の卵時代が4倍弱でしたから超超売り手市場で、しかもかなり長く続きます
『仕事に人を使う』はかなり高コストで贅沢な経営になってきます
採用担当者は営業担当よりアクティブな仕事になってきそうです
『世の中は相場で動いている』ので超人手不足社会は働く人の賃金を上げ続けます

ブラック企業もなくなっていく
「政府は最低時給1500円とか言ってるけど、そんなことしたらうちは倒産だ!」とよく耳にしますが、政府がそんなことしなくても自動的に1500円など超えざるをえなくなります
群馬県でコストコが米国基準で時給2000円で募集をかけ、時給870円のそば屋さんがバイトがとられてしまい「全メニューの値段を倍にしても2000円は無理」と嘆いていましたが、これからはそのようなことがそこらじゅうで起こります
馴染みの店や会社が消えていきます
飲食店に入ったら
①水はセルフ
②注文はタッチパネル
③調理は調理ロボット
④配膳は配膳ロボット
⑤清算は清算ロボット
⑥店も減るので予約はスマホ
でワンオペが普通になります
マシンも種類が増えてだいぶ安価になってきました
これからは人の代わりになるAIやマシンはどんどん増えていきます
現在はホテル部門の採用をしていますが、例えばホテルのフロント業務も、ドアマンもフロントマンも、売店も全て機械化して、今まで10人でしていた仕事が1人になると思います
「日本独自のおもてなしができなくなる!」というなら破格な料金設定にして人に仕事してもらうしかありません
たぶん各都道府県で設定されている最低時給はなくなります
転職はかなり活発になるので、ブラック企業からは人がいなくなります
ブラック企業はマシン化が進み、それができないと消滅していきます
機械なら労働基準法もなく、365日24時間働いてくれるのでブラック労働はありません

年収アップで経済も伸びていく
私が新入社員時代はギリバブルでしたが、面接官をしていた部長たちが「こんな大学にも内定を出さなきゃならないのか」「こんな骨のない奴にも来てもらわなきゃならないのか」というぼやきが聞こえてくる時がありましたが、これからはそんなことは言ってられない時代になります
脆弱な若者も貴重
小さい子供をもった女性も大切
老人も戦力
と考え方を変えないと存続できません
皆が給料が増えれば当然消費も増えます
支出面からみたGDPの割合は日本は国民の消費活動が53%で、国民消費が経済へもっとも影響を及ぼします
米国はもっと影響があり、消費活動の割合は60%強です
対して社会主義の中国は30%前後ですから、米国も日本も消費活動の活発化は経済の上昇に直結します
労働者が余っている⇒給料を上げる必要がない⇒消費を抑える⇒経済停滞の流れが大きく変わります
「80歳まで働く時代になる」というと過酷な社会に聞こえますが、最低限の生活は年金で十分可能であり『時給1500円で1日4時間、週3日労働で月8万円をぜいたくに使う』というようなモデルケースとなりそうです
「子供が2人いる男性サラリーマンのこずかい月3万円」よりはずっと贅沢です
選ばなければ70代でも仕事はたくさんある時代になってきます
隙間バイトのような働き方はどんどん進化していきます
企業都合の働き方より、労働者都合の働き方の方が強くなります
「週休3日で給料も高くて、定時に帰れる会社」などもスタンダードな条件になりそうで「それなら雇う人材の5年分の人件費くらい払ってマシン化した方がいいか」となると思います
労働者の相場は昭和の高度成長期より上がりそうです
本日も最後までお付き合いいただきありがとうございました
