算命学 人生の羅針盤
算命学を学びたい方は大歓迎です
社会の知恵袋

上昇し続ける新卒初任給のしわ寄せ

人口分布図を出すとゾッとする

その仕事、人でなきゃダメですかね?」最近すっかり口癖になってしまいました

人でなくマシンに働いてもらいたいからです

本部の採用部署では人に変わるマシンを探す部署ができて、いわゆる「マシンやAIの採用??」の担当者が生まれつつあります

人口分布図を観れば、どんどん若者の採用が困難になるのがわかります

労働人口20万人不足で採用はこの窮地なのに、2040年の110万人不足したらどんな社会になるのでしょう

年金は額も減り支払いも70歳⇒75歳⇒80歳となっていくので高齢者の労働力は増えていきます

遺族年金も夫の死後5年で支給停止なので女性も自分の年金作りの為に労働は必須で、専業主婦など許さない世の中になっていきます

高齢者と女性の社会参加率アップで労働者数を増やそうとしていますが、まだまだ全然足りないと思います

そうなるとAIとマシンにどのくらい移行できるかが頼みの綱です

どこの会社でも長期的なシミレーションをしていると思いますが、若者はパンダのように希少動物になってきます

初任給アップのしわ寄せはどこに行く 

某大手企業は新卒初任給10万円アップさせ35万にしたそうで、氷河期世代の40歳~50歳の平均給与と並びました

「何もできない新卒に35万円も出せるか!」という考えより今若者を確保しておかないと、いずれ採用できなくなるという危機感の方が勝り始めたようです

それでも世界の先進国の中ではまだまだ低水準ですが・・・

そのしわ寄せは社員のボーナス減で、中堅の年収50万円ダウンとなったそうです

新卒初任給の上昇に連動して、3年目5年目の若者の給料があがり、そのしわ寄せは40代50代にきます

今はなにがなんでも若者の確保という経営判断は正しいにしても氷河期世代はここでも社会のしわ寄せを受けるのかと思います

ただ下げるのではないようで、これまで中堅社員の定期昇給は3000円でしたが、人事評価しだいで5000円~1万円の上げ幅となり、夏と冬の賞与も従来の1カ月から評価しだいで1.5~2カ月分に増える という能力主義に移行しつつあります

ボーナス原資を基本給に充当し、初任給を引き上げる動きになりつつあります

これからは30代中盤までにできうる限り給料アップさせないと、それ以降は横ばいになるかもしれません

転職が頻繁な30代の転職のくい止め

新卒の次に怖いのが転職市場で引っ張りだこな30代です

やっとここまでお金と手間ひまかけて育てて主戦力になったのに他社にいかれたのではたまったものではない!」となりますが「あなたのキャリアは想像以上(に価値がある)だ!」と煽られて「給料アップ」「役職アップ」を狙い活発に動く転職市場の主役です

「もう30歳になったら課長にしてしまえ!」で、そのしわ寄せは50代の役職定年になります

「企業依存からの脱却」「ぶら下がりおじさんはいらない」と言いますが、終身雇用&年功序列が摺り込まれた世代は思考のチェンジができません

中小企業では初任給アップのしわ寄せが30代社員にも来ているそうです

経営陣としては「採用と人件費を抑えて内部留保を増やしていく」失われた30年の経営のスタンダードから「とにかく20代の確保と30代の定着」に多くの人件費を咲かなければならなくなっていきます

隣の中国や韓国の若年失業率の高さとは裏腹に、日本は採用戦国時代に突入しています

本日も最後までお付き合いいただきありがとうございました