若年期に天庫星がある場合
十干同士の結びつきで形成されている十大主星は『空間の星』で変わらない本質をもっていますが、十干と十二支の結びつきで形成される十二大従星は『時間の星』で時間と共に変わる質をもっています
人体星図に現れた十二大従星で初年期・中年期・晩年期を観ていきます
運の影響は男性は仕事に出やすく、女性は家庭に出やすくなります
天庫星は入墓の星で、この世とあの世のゲートに立っている位置にいます
考え方は横に広がるのではなく、縦に深堀していく垂直思想で凝り性な性分ですから学者気質です
得意分野と不得意分野でハッキリと差が出やすい人です
はじめは現実的で、だんだんと精神的になっていきますまで、精神的なものを打ち出して進むと成功しやすく、商売なら『商品に精神性を乗せて売る』=説明を要する売り方だと上手くいきやすいです
長男長女がもつ星と言われています
若年期に天庫星があるのは矛盾で、おとなしく若々しさのないふけた感じの若者です
若者らしい夢はもっていませんが、興味をもつと凝り性ぶりを発揮し、収集癖があったりします
好きなものに対しては徹底的に打ち込むので、その意味では充実した青春といえます
熱しやすく冷めやすいところがあり、熱を失うと違うものに目移りしたりします
学業では好きな科目と嫌いな科目で差が出やすく、親や教師を悩ませます
集中力が優れているので、若年期から打ち込んでいたものが将来の仕事に役立つこともあります
分類や整理整頓はしっかりやる子供です
探求心が強い努力家で、自尊心が強くプライドも高い特徴があります
天庫星の子供は要所要所できちんと育てていくのが大事になっていきます
若くして親の面倒をみる星であり、次男でも長男の役目をもつことになる場合があります
天庫星を2つ以上持つと『人生2度説』が強くなり、中年期(40~45歳)にガラッと運が変わり、男性は仕事で、女性は結婚生活などで大きな変化があります
【自分の命式を見る】⇒ 算命学総本校 高尾学館 | 星出し (sanmei-gaku.com)
中年期に天庫星がある場合
中年期に天庫星があると、仕事でも趣味でも自分のやりたいことが絞られてきて、周りが何と言おうと物事に一途になっていきます
社会でエネルギッシュに活躍するタイプではありませんが、人間的に純粋で悪い人がいません
親孝行で、目上に対しては礼儀正しく従順です
ルールや順番はきっちり守り、順を狂わされると大きく調子を落とします
社会・会社・家庭に奉仕的で、奉仕することで人生の安定が保たれます
情け深いところがあり、納得すれば徹底的に尽くしますが、嫌になると背を向けます
祖先の墓を守り、親の財を引き継ぎ、一族の面倒をみるなど一家を守る役目が出てきます
『反省魔』と言われるほど良く反省はしますが、すぐにけろっと忘れて同じ失敗を繰り返したりします
遠慮がちなので「もっと積極的に!」とアドバイスしたくなりますが、控えめな姿勢で良さが出るのでトップになると弱くなります
若い時に努力をしてきた人は、中年期の生活を着実に固めていき、経済的にも精神的にも安定しています
自分自身の希望に沿った人生を歩んでこなかった人は不満が吹き出し、なりふり構わずやりたい放題に行動したりします
晩年期に天庫星がある場合
晩年に天庫星があるのは順当で、長男長女の自覚が強くなります
どんな家系にいても墓守をするようになり、今までの人生にお返しをするという奉仕の心も強くなります
垂直思考の為、考え方に広さや柔軟さがなく頑固になりますので、心のゆとりをもつよう心掛ける必要があります
もともと一つのことにこだわりがあり、熱中する質なのが晩年になってさらに磨きがかかり、職人や芸術の世界などの特殊な分野で見事さを発揮します
どんどん掘り下げ探求していく思考なので、興味をもつと深堀していき、専門分野では非常に研究熱心です
『学者の星』と呼ばれるだけあり、古いものを研究したいという心があります
長年の経験によって身についた知識・技術が素晴らしいものになる可能性があり『老いて一業に徹する晩年』といえそうです
ストーブやこたつにかじりつく晩年ではありません
反省はするがコロッと忘れるので周りを呆れさせるところがあり、頑固さも家族との摩擦を生むことがありますので注意が必要です
本日も最後までお付き合いいただきありがとうございました