生き方=ライフという概念をキャリアの基盤に導入
人生と仕事は切り離せない部分が多いです
「生き方=ライフ」という概念をキャリアの基盤に持ち込んだのがハンセンの理論です
Integrative Life Planning=「総合的人生設計」を1997年に著しました
キャリア開発・プランにおいて 個人の満足だけでなく 意味ある人生を送るために「自分と社会の双方に意義ある役立つ仕事」を行う視点でキャリア選択する重要性を説いています
キャリア形成を個人のレベルにとどめず 社会に視野を広げて考えたのが特徴です
重要なのは「社会の中でどのような生き方をしたいのか」ということに焦点をおきキャリアカウンセリングを行っていることです
ライフとキャリアを統合させて考え 社会貢献 精神性など幅広い視点からキャリア選択を行うことを重要視しています
仕事 学習 余暇 愛
人生において
仕事 学習 余暇 愛 の4つの要素がバランスよく組み合わさって
「意味ある全体」になるとしています 意味ある全体とは「豊かで充実した人生」のことです
「人は仕事だけをしていればよい」というわけではなく
学習・・・日々成長している 学びたいものがある
余暇・・・楽しむ 休める時間がしっかりある
愛 ・・・存在を認められ 愛されているか を重視した考えです
仕事はうまく行ってるし、稼ぎもいい が 仕事で成長はなく、自己学習する暇もない 余暇の時間もなく、趣味もなく 友人もいないし、家族と接する時間も少ない では いいライフキャリアではないということです
長い人生では 社会的 個人的 家庭的事情からキャリアの方向性を修正しなければならない出来事は多々あります
キャリアプランは直線的に進むというより らせん的に発達する としています
その為に重要な課題が
・興味 能力だけでなく幅広い視点で仕事を選択
・身体 心 精神性の3つを融合させ有意義に生きる
・男女の良いパートナーシップの形成
・能力 性格などの違いを認め 活かしあう
・仕事に精神的意味を見つける
・人生の変化に柔軟に対応する
としています
自覚と他覚
ハンセンの理論は「性格・能力・趣味・志向の違うもの同士 認め合い 活かしあう」や「男女の違いを活かし 支え合う」など 単に個人の仕事の特性などは語っていないキャリア理論です
伝説の雀鬼と呼ばれた桜井章一さんの
自覚でなく他覚をもて!
という言葉があります
自分中心の視点に拘らず 他人の視点を借りて世の中を捉えてみる
そうすることによって 自分が「生きている」のではなく 周囲の人々や環境によって「生かされている」ということがよくわかると言います
他人の視点があれば 自分の姿だってよりよく見えるようななるということです
仕事はあくまでも人生の一部であり 個人も多くいる人の一人であるということからキャリアプランを考えるべきではないでしょうか
本日も最後までお付き合いいただきありがとうございました