算命学 人生の羅針盤
ビジネス心理学

コミュニケーション能力とネット社会

コミニュケ―ション能力って?

社会的動物の人間にとって重要なのは、他者とのコミニュケ―ションと自己開示です

自己開示は「私はこういう人間です」を相手に理解してもらうことで、相手の自己開示も求めます

自己開示とコミニュケ―ションにより、相互理解を含めお互いの距離が縮まります

これには、単なる言葉のやり取りだけではありません

その人の人柄、好意悪意などを動物的なカンで観ようとします

実際、

言葉(話の内容)は 7%

視覚(ジェスチャー・表情など)が 55%

聴覚(語調)が 38%

で、コミニュケ―ションと言っても実は体全体で表現するのです

人間は、表情やしぐさ、動作などの非言語コミニュケ―ションで周りにメッセージを送っているのです

コミニュケ―ション能力とは単なる言葉のやりとりだけでなく、体のすべてを使って相手に伝える能力のことです 

ネット社会の弊害を考える

インターネットは私たちの情報収集を非常に便利に変えてくれました

まさに、情報革命と言ってもよく18世紀の人が一生かかって得る知識・情報を2週間で得ることができる時代といえます

ただし陽が極まれば陰となるという東洋の格言通り、様々な問題も引き起こします

ネット社会の弊害を考えてみますと、人間関係に重要な「自己開示」と「コミニュケ―ション能力」をネット社会が大きく変えました

まず、匿名で相手との会話が出来ますので自己開示の必要がありません

また、コミニュケ―ションも「言葉7%」の部分で終わります

コミニュケ―ションの93%を占める雰囲気、語調などの部分が削除されたカタチとなります

また、いくらでも虚像の自分を創りあげることも可能です

「会社経営者」

「投資家」

「月〇千万円を稼ぐ事業家」

などになりすますことが可能です

そもそも多くの資産をもっている人は、質素を装います

私も支店長時代に経験したことで、 大学を出て2年目の社員ですが元気がないのでフォローしようとすると「昨日友達とけんかして絶縁されました」⇒それは穏やかでない様子なので 聞くと、毎日話をしてるといいます⇒そりゃ仲のいい友達だ

ただよく聞くと、SNSだけでの知り合いで、あったことも、どこの誰かも知りません

でも全国転勤族の彼にとっては、かけがえのない話し相手だったんでしょう 

何かを知りたい場合「人に聞く」が主流だった時代、色々な人に訪ねて回らなければなりません

頭も下げるし、相手によってはかなりの気を使い、聞く相手がまったく初めて接する相手というのもめずらしくありません

しかし、そうやってコミニュケ―ション能力、自己開示を繰り返し、人間関係の築き方を学習していったのだと思います

「便利は不便」という言葉もありますが、インターネットに依存すると、現実の人間関係が煩わしくなりますから、人間関係を築く能力を大きく後退させていると言っていいと思います

質問をしない若者たち

調理師専門学校の先生が「何か質問はあるか?」と聞くと、昔は必ず質問があったので、15分間の時間をとっていたが、年々減り続け今はほぼ0なので、あらかじめ疑問をもちそうな内容を授業で話して、質問時間は設けずギリギリまで授業をすると語ってました

これは会社でも同じで、新入社員研修をしていても質問はほぼありません

空気を読むという若者気質とネットで調べればいいという環境によるものです

現場で先輩社員に聞かないのも昔話+自慢話+説教がくっついてくるからだそうです

確かにダイレクトなコミニュケーションには毒も含まれていますが、コミニュケーションが極端に減少し続けているような気がします

本日も最後までお付き合いいただきありがとうございました