目的の為にはやる気が必要??
やる気は非常に重要な要素だと思っていました
「子供にやる気を起こさせて勉強させねば」
「どうしたら部下がやる気を出してくれるだろう」
「選手にやる気を起こさせて次の試合には勝ちたい」
何かを成し遂げる
目標を達成する
良い成果を出す
その為には『やる気が必要』という考え方は強いです
まるで、やる気=エンジンのような扱いです
会社の業績向上の為、通常より高めの目標設定にすると「まずはスタッフにいかにやる気を出させるかだな」と真っ先に口にするマネジメント職もいます
やる気 > 努力 > 工夫 という計算式を信じている人は多いです
もっとも意識高い系の人だと「やる気さえあれば何でもできる」と言い切る人もいます
意識高過ぎ君は「やる気がないなら辞めちまえ!」などの暴論を吐く人もいたりします
逆に「やる気がイマイチ・・・どうしよう」と『やる気がない=危機的状況』と捉える人がいます
そもそも『やる気』ってなんでしょう??
やる気は創作された虚構
やる気を出すためにはどうするの?
「好きな音楽をまず聴く」
「モチベーションの高い人と話す」
「成功している自分を思い描く」
人それぞれ工夫したりしますが、それは「やる気がないはまずい」と思っているからではないでしょうか?
東京大学薬学部教授で脳科学者の 池谷裕二先生が言うには
『〈やる気〉という言葉は、やる気のない人間によって創作された虚構』とのこと
「えええ、やる気は脳科学的に存在しないの??」
池谷先生が言うには
「人間は行動を起こすから「やる気」が出てくる生き物なんです
仕事、勉強、家事などのやらないといけないことは、最初は面倒でも、やりはじめると気分がノッてきて作業がはかどる
そうした行動の結果を「やる気」が出たから…と考えているだけなんですよ」
と語ります
やる気が出ないは心理的にありもしない壁を勝手につくっている状態のようです
「やる気が出ない」というのも虚構にすぎまないのです
「面倒なときほどあれこれ考えずに、さっさと始めてしまえばいいんです」
「やる気を出すにはどうすれば…」と考えるだけで行動しないことは、時間の無駄でしかない
本来「やる気」というのは行動を起こせば自然とついてくるものなので、わざわざ「やる気を出す」ために特別な方法を探す必要はない
人間は言葉が発達したことで、行動の結果にしかすぎないものに対して「やる気」なんて言葉をつくってしまい、それに翻弄されているだけなんですね
「やる気を出させなきゃ!」と奮闘している、親・教師・管理職には知るべき行動心理です
あれこれ考えず、まず行動
「君やる気あるの?」などの存在しない「やる気」の強要はパワハラ になります
ハラスメントで消えていく人は意識高い系の人が多いです
昭和の時代は賞賛された意識高い系ですが、令和の社会では環境に適合していないことが多くなってきているように見えます
「勉強する気にならない」なら「まず問題集をやり始めてみて」
というアドバイスが適切だということです
わずかでもいいので行動を起こしてみるのが発火点のようです
頭脳明晰な人たちは良いですが、凡人は「あれこれ考える前にまず行動」なのです
本日も最後までお付き合いいただきありがとうございました