令和は人生の多様化が進む
団塊の世代がリタイアし始めるのと比例して『人生の多様化』が進んだような気がします
結婚するしないも自由
子供を持つ持たないも自由
そもそも好きになるのは異性でなくてもいい世の中になってきました
同じ社内にお互い管理職同士のDINKs(意識的に子どもをもたないと決めた夫婦)のパワーカップルを何人か知ってますが、ブランド品を揃え、高級車は2台所有し、海外旅行は年3回行くなど贅沢な生活を送っています
戦後は自分がリタイヤする頃には子供が仕事をもち、親の老後の面倒をみるのが家族の仕組みだったので〈結婚〉と〈子供〉は必要なものだったと思います
長男は家業を継ぐ
長男は親の老後の面倒をみる
長男は家系の存続を守る
老後を支える「労働者年金保険法」の公布は1941年3月の日本海軍がハワイ・真珠湾攻撃の9ヶ月前です
その後、高度成長期に連動し、年金制度や社会保険制度は世界トップクラスに良いものになり「老後は年金で暮らす」が可能となると長男は親の老後の面倒をみることから徐々に解放されていきます
子供は可愛いが金銭的負担は大きい
拓殖大学の佐藤一磨准教授の研究では「子供がいる人の方が、いない人より幸福度が低い」といいます
けっこうショッキングな研究結果と言えます
子供は親にとってかけがえのない存在であり、様々な喜びをもたらしてくれる存在です
その傾向は母親である女性の方が強いようです
普通は子供がいれば幸福度は上がりそうです
特に女性の幸福度ほど上がると考えられるのですが・・・
何故なのでしょう???
まずは教育費にお金が掛かるようになっていること・・・
昭和25年に43%だった高校進学率は、昭和49年に90%を越え、現在は約99%です
「お金のかからない義務教育では終わらない」世の中になっていきました
さらに大学進学率も50%を越え、高校を卒業し就職してくれる子供は20%となりました
「子供は可愛いけど、こんなにお金が掛かるとは思わなかった」と言う事でしょうか?
子供が小さなころは肉体的・時間的負担が大きく
子供が大きくなると金銭的負担が大きくなる
といえそうです
さらに晩婚化で、自分が50代の時に子供が大学生ということが多く、大学を卒業し「やっと解放された~」と思う頃に親の介護が始まったりします
「老後2000万問題とか言われているけど、自分の老後など考える余裕はない」というのが本音のようです
幸福度を測るのは難しい
人は良くも悪くも『感情が8割』といいますから、必ずしも損得勘定で動いているわけではありません
「子供を持つことは金銭的には大きな負担でも、お金に代えがたい喜びも得られる」という見方が大半でしょう
上記の研究データを見る限り確かに金銭的負担から幸福度は下がりますが『本当に価値のあるものはお金では買えないもの』なのではないでしょうか・・・
先日、映画『とんび』を見てきましたが、 親子には言葉に置き換えられないものが存在します
「肉体的・時間的負担が大きい⇒金銭的負担が大きい」だけで幸福度を表すのはほんの一部分の測り方のような気がします
本日も最後までお付き合いいただきありがとうございました