戦争に弱い国のすぐれた人材
小学生のころから戦記物は大好きでした
社会人になってからも採用企画部の飲み会の席で「日本海軍の戦闘機も陸軍の戦闘機も対して変わりはない」と発言した先輩社員がおりました
確かに太平洋戦争中の日本軍機は皆、形が似ています
「陸軍機は一式戦の隼に欠陥が多かったので、2式戦⇒3式戦⇒4式戦⇒5式戦と進化していきましたが、海軍機はゼロ戦が優秀過ぎたため『ゼロ戦で始まり、ゼロ戦で終わった』のが海軍です」と自分なりの発言をすると
「あいつは面白い」と上に見られ教育企画部の新入社員教育担当になりました
私の教育・研修のキャリアのきっかけはゼロ戦でした
社長が戦争の歴史から『負ける組織の特徴』を講義することが多く、教育企画部のメンバーは戦争に詳しい方が多かったです
そこで話題になったのが『イタリア軍はなんであんなに弱いんだろう?』ということ
日本軍は軍艦は世界一のレベルで戦闘機も米国と互角
ドイツ軍は戦車は世界一のレベルで戦闘機も米国と互角
シーパワーの日本とグランドパワーのドイツに対して「イタリアって同盟を組む価値あったの?」と思ってしまいます
戦車も、戦闘機も、軍艦もすべてが弱く、兵の士気も低い・・・
戦争には滅法弱いイタリア人はどんなことに優れているのか?
イタリアはデザイナーやクリエイター、調理師などは群を抜いて優秀な人を多く輩出しています
実用的な自動車は全然ダメですが、フェラーリやランボルギーニなどの美しい車を多く創り出しています
イタリア人の学生に「将来はどんな仕事をしたい?」と聞くと「できることなら働きたくない」という答えが多いそうです
昔、日産のセフィーロのキャッチコピーが『くう・ねる・あそぶ』でしたが、イタリア人の気質にぴったりです
寝たきり老人ゼロの国
世界の157ヶ国を対象とした「世界幸福度調査」という調査では1位のデンマークをはじめ上位を北欧諸国が多く占めています
スウェーデンは10位の幸福度が高い国です(ちなみに日本は53位)
スウェーデンは幸福度が高いだけでなく『寝たきり老人ゼロ』と言われています
高齢者の施設でも寝たきりの人はいないそうで、自力でベッドから起き上がれない高齢者でも、スタッフの介助で車椅子に座り、他の入所者と共に食事を楽しんだりするそうです
日本ほど細かく手を指しにべてくれないので「スウェーデンの介護はややスパルタ」などと言われたりもするようですが、病人のように終日パジャマで過ごすのでなく、好みの服に着替えて明るい雰囲気で暮らしていることが喜びのようです
すべてにおいて高齢者本人の意思を尊重するため、たとえ危険を伴うような単独での散歩や飲酒等であっても、本人の自己責任で許可するのだとか
最期を迎えるまで、人生を楽しむことが大切にされているのです
日本の終末医療では、多くの場合は経管栄養や点滴の処置をして、延命を行うことがほとんどです
職員の人数が少ない夜間は安定剤を投与して、一人で歩いて転倒しないような処置をすることもあるそうです
日本では『高齢者がどのような状態であっても生き続けることを優先』という考え方が強いのです
スウェーデンとは正反対であると言えそうです
現在のスウェーデン人と日本人の平均寿命を比べると
スウェーデン人が81.7歳
日本人が83.1歳
で大差はありません
それでもスウェーデンの老人がほとんど寝たきりにならないのは、『誰もが自立して暮らすことを大切にする文化がある』からだそうです
小国なのに世界一給料の高い国
ルクセンブルクは面積が神奈川県と同じくらいで、人口は約50万人と日本の政令指定都市よりも少ないです
首都のルクセンブルク市でも人口10万くらいの小都市です
丘陵地帯に農地が延々と続く田舎風景が続く国です
ただ超小国だからと言って侮らない方がいいです
国民一人当たりのGDPが日本の2.6倍!
国民の平均月収も世界一!
ルクセンブルクは銀行業や金融サービスを中心とした金融大国で、ユーロ圏におけるプライベートバンキングの中心地として発展しました
高所得な金融関係の職についている人の割合が多いせいか、月の平均月収はなんと約40万円(日本が約22万円)
日本の倍に近い所得です
また失業率が4%前後とヨーロッパで最も低い国で、連動して治安もとてもいい国です
先進国の中でもルクセンブルクは税率が低いので、数多くの国外企業の誘致に成功ことが発展につながったようです
実際、ヨーロッパ本社をルクセンブルクに置く企業が多いそうです
国外企業を誘致し外貨を得ることによって、さらなる発展につながっています
国民はかなりシャイで人見知りらしいですが、わずか50万人の国が世界一給料が高いとは驚きです
「日本は人口が減り続けてお先真っ暗だ!」と考えず、『優れた国から学ぶ姿勢』が大事ですね
世界を見ると見習うべきものがたくさんあります
本日も最後までお付き合いいただきありがとうございました