原始時代に戻りたい?
カンボジアのポルポト政権時代は『原始共産主義』を唱えて「原始時代の自給自足の社会に戻す」という政策により、都市部に住む人々をすべて農地に移住させます
1975年ですから、日本はもう今と変わらない社会の頃の話です
ひどいのは知識人の大量虐殺で「本を持ち歩いていた」「メガネをかけている」でも処刑されています
どこからどう見てもひどい独裁政権ですが政権が倒れた後「あの時代が良かった!戻りたい」という人もいるそうです
理由を突き詰めると「考えなくてよかったから」だそうです
北朝鮮を離れて脱北する人の中にも北朝鮮に戻りたがる人もいるようです
「自由に仕事が選べる?国が選んでくれるんじゃないの?」
「自由って競争がある!馴染めない!」
などの理由のようです
世の中には
「自分で自由に選択しなければならない人生って辛い」
「人に言われたことだけやっている方が楽」
と考える人も多いようです
考える力は子供時代の教育
なかなかハードルの高い日本の生活保護受給ですが、確実に受けられる状況にもかかわらず申請しない人たちがいます
一番多い理由は『生活保護の存在を知らない』だそうです
それでもボランティア的活動で親切に教えてくれる人もいますが『難しいこと話されて長々聞きたくない』
何とか説得しても『こんなにたくさんの書類書くのが面倒くさい』
という理由で受給に到らないそうです
『考えるは苦痛』という人はいます
機械化と共にこのゾーンの人達の仕事はどんどん消滅しているので、セーフティーネットは今後拡大させなければならないと思うのですが・・・
脳は10歳までに大まかに完成し、20歳までに完成しますのでこの期間は「計算しろ」「文章を読解しろ」「法則を理解しろ」「絵を描け」「楽器を弾け」「球技をしろ」など様々な脳の部位を鍛え続けます
さらに人と比較され、競争させられ『考える』という脳が創られていきます
「○○の知識なんて社会に出たら不要」と思う人もいるかもしれませんが、そういうことではなく『脳を鍛えるためのメニューの一つ』なのだと思います
「身体に栄養・脳に知識・心に徳を与え続けよ」が成長期の3大栄養素です
脳が鍛えられてくると子供も生意気なことを言ってきたりします
考える力がどんどん強くなってくるからです
子供にとって重要な時期は高校受験でもなければ大学受験でもなく、小学校4年・5年辺りだそうで「この辺で勉強についって行けてるか見守る必要がある」と主張する人もいます
「考える」はかなりしんどい
考えることはかなりのエネルギーや酸素を消費するそうです
「人は1日10回しか選択ができない」などと言われ、忙しい人がいつも同じ服装や同じものを食べているのも関係がありそうです
「そろばんをしている人って皆ボクサーみたいな体してる」と聞いたことがありますが、計算ばかりしているとかなりエネルギー消費するのかもしれません
故に新しいものには拒否反応を示したりします
新入社員の頃パソコンで仕事をしていると年配の社員に「パソコンは考える力を奪う」などと言われたことがあります
携帯電話しかり、スマートフォンしかり、新しいものが出てくるといろいろと否定的なことを言う人たちがいます
「パソコンを使うと字を書くのが下手になる」
「携帯を使うようになると電話番号をおぼえなくなる」
「スマホを使うようになるとゲームする回数が増える」
は認めますが「バカになる」とは思いません
新しいことにを身につけるにはかなり脳のエネルギーを使うので苦痛なのだと思います
苦痛だから最初は否定してしまうようです
最初のうちは脳のエネルギーの多い『好奇心旺盛な人たち』が使いはじめ、だんだんと浸透していくようです
仕事で脳のエネルギーを使うのは当然として「政治がどう」「環境問題がどう」「新しいテクノロジーがどう」「教育問題がどう」と長々議論したがる人は脳のエネルギーに満ちている人といえそうです
「考える」は高等生物である人間に与えられた最高に楽しい行為に感じることもあります
本日も最後までお付き合いいただきありがとうございました