意外に人は変化を求めていない
私達は生活をしていると
「日本はこのままじゃいけない」
「国には何とかしてほしいことがたくさんある」
「今の内閣じゃだめだ!」
などなど変革・改革・革命を求める声を多く耳にします
人は大きな改革を望んでいる・・・と思いきや、意外なことを聞きます
「国民は改革や変革を口で言うほど望んでない」そうです
「それなのに野党は変革の時だ!大きく変えなきゃだめだ!」と騒ぐから、国民の心は離れていくと聞きました
昔、労働組合の中央執行委員をしている頃「業績がこれだけ違うのに、他の同期の支店長と給料が大して変わらない!」と強く主張するベテランの実力派K支店長がいました
たしかに創り上げた実績では会社への貢献度は年間で何億円の違いがあります
「プロ選手のように実績で年俸制にすべき!」と熱望していました
たしかに実績からすれば言いたくなる気持ちはわかります
それから3カ月ほど経った組合の中央執行委員会で労働組合の専従の方が「実は会社から業績により大きく違いが出る給与体系を提案されておりまして、組合としては受け付けなかったのですが、前向きに考えることにしました」と説明します
「良かったじゃないかK支店長」と思いきや
「こんなの受け入れちゃだめだ!毎年の年収がかなり不安定になる」とK支店長が述べます
「???あなたが強く望んでいたのでは???」
実際に年俸制のようにな具体案が出ると「安定してない」とダメなようです
本当に面白い人です
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変化をもたらす3人
「世の中は変化し続ける、変化しないものは滅びていく」
などとはよく理解していながら、口では言いながら、変化を望まない自分がいます
古来より世の中に変化をもたらすのは
若者・ばか者・よそ者
と言われています
今の環境の中で普通に歩んでいる人からは変化が起こることは少ないようです
違う環境で生きてきた人間が変化を起こすトリガーになるようです
その業界自体変えてしまうゲームチェンジャーも意外な分野から登場します
・しきたり、常識というものを知らない
・同調圧力を感じてない
・今の環境に違和感を感じている
人間が変化を起こすようです
新しい風は良くも悪くも既存の仕組みを壊していく力があります
新卒採用で若者、キャリア採用でよそ者というのは定期的に必要なのかもしれません
水は流れが止まると澱む
部屋の空気は入れ替えないと汚れる
変化を嫌えば停滞に直結していきます
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よそ者は警戒されつつ期待される
25年勤めた大企業から小企業に移った時は私も「よそ者」でした
よそ者は「どんなやつだ?」と警戒される反面「変えてくれるかもしれない」という期待も持たれます
最初は「部下がやる気を失う」気になった言葉を会議で述べました
「後で聞くよ」・・「君の話は重要ではない」と感じる
「伝えたのですが」・・理解しない部下が悪いが隠れてる
「言っても変わらない」・・育成放棄な態度
「いちいち聞くな」・・存在を拒絶する態度
「今までやったことがない」・・チャレンジの芽を否定的に摘む
「うちでは無理だ」・・同上
「運が悪かったな」・・運という目に見えないもののせいにすると緊張感がない組織になる
「考えておく」・・考えたくないと同義語
「仕方がないよ」・・ミスの原因をハッキリさせない
「失敗するなよ」・・俺に迷惑かけるなと言ってるようなもの
「自分で考えろ」・・機嫌が悪い時にあっち行けという意味
「社長がそういうから」・・社長を悪者扱いにして説明責任回避
などなど気が付くままに上げると、社長がレジメにまでしていました
こんなたわいもない言葉でも、よそ者としての期待に応えた功績になるようです
逆に新しい環境で私も学んだことは多いです
昔の環境では当たり前だったことが、新しい環境では革命レベルになることがあります
異質なものは拒絶せず受け入れようとする好奇心と度量の大きい組織が変化に強い組織かもしれません
本日も最後までお付き合いいただきありがとうございました
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