守るは不変・攻撃は変化
世の中は「変えてはいけないもの」「変えるべきではないもの」と「変えるべきもの」「壊すべきもの」が混合しています
前回の守備本能が「静」なら攻撃・前進本能は「動」です
攻撃と言うと「攻撃本能が強い人は格闘技などが好きなんだろう」と思われがちですが、そうではありません
格闘技を見ていても「痛い痛い!もうチャンネル変えて!」
ライオンがシマウマを襲ってるシーンでも「ぎやー!痛い!痛い」
など痛みがダイレクトに心に伝わりやすいようで嫌う人が逆に多く見受けられます
守るという行為が不変なのに対して、攻撃は常に動き変化することです
いかにも勇ましく情熱的な人をイメージしますが、危ういと思えば一目散に逃げるのも攻撃本能です
ようは本能的に変化を好み、静止状態を好まない気質といえます
私の好きな言葉にマザーテレサの
「神は成功など望んでいません、挑戦することを望んでいるのです」がありますが、挑戦してくれる人がいるからこそ世の中は進歩があるのです
評価が極端に出る攻撃本能
動くということは組織の中でいえば
「あいつの頑張りで売上数字が伸びた!」と評価されたり
「また余計なことをしてくれたよな」と迷惑がられたりします
言葉でも
「積極的にいろいろ発言してくる」と評価もされるし
「また余計な一言を言いやがって」とも言われます
犬も歩けば棒に当たるの通り「人も動けばプラス評価もマイナス評価も受ける」のです
「チャレンジしてくれる人のお陰で世の中は進歩している」といえば美しいですが
「あいつのチャレンジのお陰でコロナウイルスのワクチンができた」もあれば
「あれだけ会社のお金を使ったくせにワクチンを作れなかった」もあります
個人で事業を始めて『斬新なアイディア豊富』に出して『積極的に借り入れ』して『経費使い過ぎで利益が出ず』となり『もっと売り上げを!』となるのが攻撃本能の強い人です
守備本能の強い人なら『経費削減』です
ブレーキばかり掛ける人は「つまらない」という評価を受けやすいですが、こちらの方が重要です
経営コンサルタントを観る限り『斬新なアイディア』より『損益分析』に長けていることが重要なようです
組織には車のアクセルとブレーキのように、この両者が必要不可欠です
まずは『ブレーキ性能』次に『ハンドリング性能』があって『大馬力エンジン』が活かせます
攻撃と守備のバランスが重要
攻撃本能にも個人攻撃と集団での攻撃があります
個人攻撃が個人事業主タイプなら集団攻撃は官僚タイプです
「小さい組織行動の方が動きやすくやりがいもある」と考えるか
「組織は大きい方が力がある」と考えるかです
真逆の質ですが攻撃本能の強い人は「大義名分」を大事にします
誰もやりたがらない仕事に対して「私やります」など手を上げるのも、地味でも「義」を大切にする攻撃本能の一つです
個人の中でも「動きたい」と「守りたい」は混合し、そのバランスが重要で組織でも同じです
孫子の兵法の『風林火山』を極めることが、個人でも組織でも競争社会を生き抜く知恵になってくるようです
本日も最後までお付き合いいただきありがとうございました