六親の命式はつながっている
算命学の鑑定士には「六親の命式を観てから鑑定する」という方もいます
自分の両親と相手の両親の6人の命式を観ないと判断できないという意味です
相性を改善努力をして結婚したとして、新しい命が生まれた場合もう一つ命式が絡んできます
夫婦の未来は第一子に出るとされます
第一子が女の子で第二子が男の子の場合、跡継ぎである長男も観ます
「六親法で父親・母親を切っている」「大運天中殺が初旬と二旬にまわってきている」など、この辺を注意して見なければなりません
本来、お互いの六親を並べて観るのが結婚の相性と言われるのは、結婚は家と家が結び付くものだからです
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六親法を簡単に説明
まず自分の陰占をみます
下の図は男性の命式ですが、日干が自分自身なのでこの人は『庚』になります

①最初に母親を出します⇒庚(陽・金性)の金を生むのは土で己(陰・土性)で陰陽の和を重視します ない場合は戊(陽・土性)になります
②父親は母親の配偶者として出します⇒己(陰・土性)の干合は甲(陽・木性)ですが、ないので乙(陰・木性)になります
③兄弟は自分と同じ金性の庚と辛になり、この人は陽なので同性は同じ陽の庚で、異性は陰の辛になります
④自分の配偶者は庚と干合する乙になります ない場合は同じ木性の甲になります
⑤子供は自分が男の場合は配偶者の乙が生み出すもの⇒乙(木性・陰)から生み出すのは火性で、同じ陰の丁なら女の子、陽なら男の子になります
自分が女性なら自分から子供を導き出していきます

自分が女性で「庚」の場合は、金性が生み出すのは水性で、庚(金性・陽)⇒同じ陽は女の子で壬、陰なら男の子で癸になります

上の命式は『己⇒庚』と陰陽の和のある母親との関係なので『正母』と呼び、良くも悪くも母親らしい母です
もし己がなく戊であるなら『偏母』と呼び、育ての母と言われ、生母がいつまでも「子供は子供」という姿勢なのに対して、偏母は子供が自立して独り立ちすると、子ども扱いせずに一人の大人として扱います
今回「夫婦の未来」として観るのは、子供の命式から親を割り出してみます

子供の命式で夫婦をみる
今度は子供の命式から母親と父親を観てみます
出ない場合は未知数ということで「わからい」ということです
問題は宿命天中殺である『生年天中殺』と『生月天中殺』がある場合で、生年天中殺の場合は年干支の六親を、生月天中殺の場合は月干支の六親を消していきます
本来、宿命天中殺の人は家系の恩恵は受けにくく、苦労しながらも早く自立して新しい時代を創っていく人が多く、親元でいつまでもぬくぬくと恩恵を受けて生きていると運気は上がりにくくなる運命です
下の図は生月天中殺なので父親との縁が切れています
この場合は父親と上手くいかないのではなく
・寮生活などで早めに父親のもとを離れる
・父親が長く単身赴任生活
・父親が長期にわたり病気で大黒柱として機能できなくなる
・一緒にいるがほとんど存在感がない
・離婚や死別
などが考えられますが、父親への想いがないわけではありません
母親は日干支にでているので、抱え込んで大切にしている状態なので、いつまでも母親の身を案じますから、母親のことを考えながら配偶者を選ぶ傾向があります

下の図は生年天中殺なので、父も母も縁を切っていますから、早く自立して我が道を行く人と考えられます
父=庚は日干支にも出ていますが、配偶者=干合の辛がないので代わりに庚が配偶者になります
父も配偶者も同じ干になりますが、おそらく父親の場所である年干支に出ている方が父親で、配偶者の場所である日干支に出ているのが配偶者であると考えるのが自然です

生年天中殺や生月天中殺をもっているからといって悪い運勢ではありません
ですが、早く自立して自分の人生を切り開かせる方が立派な人間に育ちやすいです
戦前は小学生から丁稚奉公にだしたり、戦後でも中学を卒業した辺りで働きに出たり、嫁いでましたので今よりも自立ははるかに早かったのですが、どうしても高学歴化した日本では成人しても親元にいる人が多くなります
「かわいい子には旅をさせよ」
親という字は「木の上に立って見守る」という意味
と言いますので子供の自立は早い方がよく、高学歴を目指すにしても高校生から寮生活などの方が自立する力は強くなっていきます
本日も最後までお付き合いいただきありがとうございました

