算命学ラックマネジメント
ビジネスに占術を活用してきた経験から、四柱推命・算命学を中心にどう活用すべきかを書き綴っていきたいと思います  また長年の採用・教育業務・管理職の経験から人生100年時代の新卒の就活、ミドルの転職、シニアの転職、キャリアプランやライフプランを企業側からの目線で情報発信していきます 
人事からみた採用

リアリティショック 

リアリティショック 

企業は商品やサービスを売り込む宣伝では当然「いい商品」と「いいイメージ」を発信します

採用も同じく企業のいいイメージを売り込みます

「うちの会社はブラックで、昨年も多くの人が辞めた」などを発信する企業はありません

採用の基本はできるだけ多くの志望者を確保し、厳選して質のいい人材を確保することです

「この商品欲しいな!買おう」

「この会社で働きたいな!受けてみよう」

という発信でなければなりません

営業企画の仕事もしていたことがあるので、大企業に対しては『過大広告・宣伝』に対するチェックはかなり厳しいものがあります

入社してみたら想い描いていたイメージと違うは大なり小なりありますが、そのギャップが大きすぎて、モチベーションダウンや退職に直結することをリアリティショックと言います

採用に対しても、あまりにも入社後にギャップがある場合は、ネット採用の大手から警告はありますが、まだまだゆるい状況です

意欲が高いほどショックも大きい

リアリティショックは新入社員が入社前後に感じるギャップのことで、入社前に抱いていた理想と入社後の現実との「差」によって起こるショックです

理想と現実の差が大きいほど業務に支障をきたすため決して軽視はできない問題です

リアリティショックを受ける新入社員は8割近くいます

「今までずっと学生で、初めて社会に出るのだから仕方がないよ」

「若いから考え方が甘いんだよ」

とも言ってられない問題です

この辺を割り切ると「うちはたくさん辞めるから、たくさん採ろう!」という無対策採用になってしまいます

 これまでは社会経験の浅い新卒者だけの問題と思われていましたが、年々転職者数が増える労働環境の変化により、転職者に関しても問題視されるようになりました

転職も仕事環境が大きく変化するので、考えなければなりません

リアリティショックは実際の現実とイメージ(希望・理想)のズレで、希望に胸を膨らませた新入社員たちは企業や新しい職場、仕事などのイメージを膨らませます

私の場合も先日の内定者研修で「入社前に何か不安はないですか?」と尋ねると、女子学生が「毎日、入社案内と会社のホームページを見ています!この会社に入るんだとウキウキしています」と言われます

新入社員採用の入社案内を創る時に「楽しそうにハツラツと働く社員の画像」を掲載し「疲れ切ってヘロヘロの社員」や「悩みんで頭を抱えている社員」などの画像は掲載しません

こんなことからも入社後にギャップを感じてしまうのが学生です

就活生のおよそ80%が働くことを「楽しみにしている」と回答しているそうです

さらに仕事を通して「自分が成長できる」かの期待は86%以上が重要視する結果となっているそうで「とりあえずお金の為に働いて趣味を楽しむ人生」という姿勢の人は10%くらいだそうです

『とりあえず就職組』の方がショックは小さく、『意識高い系』の方がショックは大きいようです

希望と成長の2つの理想は入社1年目以降の社員からギャップが拡大し、多くの若手社員が働くことを楽しめず自分の成長も実感できないと感じているようで、 実際に感じる入社後ギャップには

・仕事内容や配属について

・組織の特徴や社風について

・成長環境やキャリア開発について

なども挙げられています

これらは入社前に尋ねる事は出来ますが、やはり入社後でないとどうしても感じ取る事が難しい実情にギャップを感じてしまうようです 

リアリティショックが引き起こす主な問題は

・モチベーションの低下による能率低下

・会社への信頼や愛着が薄れ貢献度も低下する

・やり甲斐を感じられず仕事に打ち込めない

・やる気が無いと誤解され良好な人間関係を築けない

・思い詰めるあまり早期退職を決断

などにつながります

希少になっていく新卒社員

リアリティショックが仕事に及ぼす影響は大きく企業も軽視できない問題であり、リアリティショックの値が大きくなるほど社員の会社満足度は低下していきます 

そもそもカッコ良く仕事をする新入社員などはなく、最初は何もできずに恥はかくわ迷惑かけるわの日々が続きます

「もっとカッコイイプロジェクトの仕事とかができるかと思ってた」と落ち込んだとしても「実力も経験もないんだから基本基礎を徹底的に身につけよう!」と奮起してもらうしかありません

 リアリティショックが最も起こりやすいタイミングは、新入社員入社研修が終わり現場に出る辺りで、GW前後です

五月病もこの辺と関係があるのかもしれません

現場に出ると期待していた自身の働く姿との違いを実感しやすく、小さなズレも意欲の低下を招きかねないです

上長や先輩社員が白けたタイプだったり、人の興味がなく声も掛けなかったりする部署だとテンションの低さにまいってしまう場合もあります

よく言われるのが「学生の頃はその会社の採用担当者しか見てない為、採用担当者のような人ばかりの会社というイメージが摺り込まれてしまう」ということもあります

私が最初に入社した企業は、人事部・採用企画部・教育企画部とハッキリわかれていたため、新入社員が入社の時には採用は次の新卒の採用活動に没頭し、教育担当も入社研修が終われば縁遠くなります

やはり採用担当と教育担当が同じ人たちというのが安心できると思います

これからは本当に新卒社員は貴重な存在になりますので社会全体で考えなければならない問題なのではないでしょうか

本日も最後までお付き合いいただきありがとうございました

ABOUT ME
ashikaga
採用・教育・研修業務と営業・企画の業務が半々のキャリアでした 支店長・企画課課長・営業部長・採用教育部部長の経験あり 大企業⇒中小企業⇒大企業でキャリアを積みました 算命学は高尾学館を卒業 部下の管理や育成に大いに活かしてきました サラリーマンと個人の事業と投資をしています