会社が最後まで面倒をみれなくなった時代
バブル経済崩壊後リストラという社員削減現象が多発しました
大企業に入って従順に組織に尽くしていれば、年と共に昇進し、定年まで面倒をみてもらえるという神話が崩壊した時期でした
1999年 某大手タイヤメーカーの社員がリストラに抗議し社長室で自殺した事件がありました 壮絶な事件です
私は当時、支店長として労働組合のエリア代表で月に一回は組合の会議に顔を出していましたので 組合活動の活発な2年間でした
バブル崩壊から10年 経済は疲弊し 組織は「今のままでは成り立たない」 そのような空気が蔓延し 世の中は「リストラは致し方ない」という空気でした
幸いに私の会社は新社長の舵取りが上手く バブル崩壊後の厳しい選考を勝ち抜いてきた新入社員が戦力化されて来ていたので順調でしたが 取引先はリストラや倒産・合併等がかなり多かったです
「新卒で入社し 30年以上会社のために家庭も犠牲にして尽くしてきてこの仕打ちはない!」
組織に従順 滅私奉公 生きる中心が仕事
このような今までの日本人の生き方が崩れていったのが平成と言う時代でした
組合の委員長が「日本人の中には武士道精神がまだ根付いている」「会社に忠誠心を持って尽くしていれば 会社は生涯面倒を見てくれる という考え方は捨てた方がいい」と言ったのを覚えています
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戦争に負け経済戦争に勝った昭和という時代
昭和は太平洋戦争に挑み、敗れ 経済戦争に挑み、勝った 戦いの時代でした
知恵 勤勉さ 組織力 で日本は勝ち続けてきました
元号には言霊が宿ると言います
明治は「明るく治めようとした時代」
大正は「大いなる正しさを求めた時代」
対して昭和は「世界に戦いを挑んだ時代」と言えます 長期間使用する年号には言霊宿るのかもしれません
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「昭」と言う字は「日=世界」に「刀=戦い」「口=主張」を向けています
力でも思想でも戦った時代といえます
太平洋戦争には敗れたものの その後の経済戦争は圧勝でした
世界の企業時価総額トップ20に日本の企業は14社ランクインされていたほどです
その日本の躍進を支えたのが 忠実で 勤勉で 何よりも組織優先で活動してくれる日本のサラリーマンでした
「会社が社員を切るなどは考えられない」と信じて疑わなかった時代です
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人生という川を渡る
時代には節目があります 高度成長期と低成長時代の節目の変化で起きた悲劇は多かったと思います
フジテレビで渥美清さんが
人生は一人一人が船頭のようなものだ
一つの信念をもって 自分の人生の川を渡ってゆく
舵を取るのも
荒波を乗り越えるのも
みんな自分だ
自分だけが頼りだ!
と話していました
大きな船で進むと 舵を切る 荒波を乗り越える という感覚は育ちにくいのかもしれません
絶望する前に「人生を進んでいくには」「自分の舞台は自分が主役」など人生に対する哲学を考えることが大切なように思います
本日も最後までお付き合いいただきありがとうございました
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