人間は感情の動物
「人間は感情の動物」と良く言いますね
感情は日々の私たちの生活の中で渦巻いています
感情は発達する・・・と言うと??ですが、感情と言うものは確実に発達します
生まれたばかりの赤ん坊は、泣くという感情表現しかもちませんが、母親の感情豊かな笑顔から「嬉しい」「楽しい」という感情を学んでいきます
私たちの感情は他者から、まわりの環境から影響を受けて自然に発達していきます
感情表現の乏しい母親に育てられた子供は、表情認知がうまく発達せず、感情表現が上手く出来ません
このため友人との関係を作るときに、感情表現がうまく相手に伝えられず、集団での適応が難しくなってくることがあるのです
生まれた時の環境=家族の陽の感情表現は、実は人が社会的動物として生きるうえで心の核となる非常に重要なものだと思います

子供の感情は大人を模倣しながら発達していく
子供の感情は身近な大人たちを見てそれを模倣しながら発達していきます
親がいつも嬉しそう楽しそうだと、当然明るい感情表現が多い人間になり、怒った感情表現ばかりだと、怒りの感情表現ばかり学習して、他の友人から驚異的に見られ、集団の中で孤立しがちになります
子供の感情の発達は、身近な大人たちの感情表現を模倣しながら、感情の表現方法を習得し、成長していく過程で社会という集団の中でどのように感情表現すれば適応できるのかを学び、発達を続けます
子供の感情表現には幼少期に大人と交わした『表現のコミニュケ―ション』が大きな影響を与えていきます
子供の問題を取り扱うときには、家庭環境も観察すべきで、今思えば教師の家庭訪問は重要な仕事だったんですね
また親は子供の感情表現は、自分の感情表現を模倣しているのだと自覚して接しているわけではないで、 これがのちのちの友人関係に影響します
人間関係の安定が精神安定につながります
青年期・成人期、または中年期の精神の不安定は意外に育った環境での感情表現の発達が重要だと思います

スキンシップの大切さ
子供へのスキンシップは非常に重要で、たとえ抱っこする時期ではなくなっても、頭をなでたり、手をつないだりする行為が子供の心に大きな影響を与えます
「もうお兄ちゃんだから・・・」などと拒絶しないことです
拒否された感覚を強く持つと、深層心理にその感覚が刻まれ、その後の性格にも大きな影響を与えます
人間は理論だけで動くわけではありません
また弱者のうちは言葉にはできない、いろいろな不安感があり、こどもが甘えてくる背景にはこどもなりの思いがあります
それを十分にくみ取ることが、成人後のコミニュケ―ション能力によい影響を与えます
本日も最後までお付き合いいただきありがとうございました