人財育成のビジネス算命学
ビジネスに占術を活用してきた経験から、四柱推命・算命学を中心にどう活用すべきかを書き綴っていきたいと思います  また長年の採用・教育業務・管理職の経験から人生100年時代の新卒の就活、ミドルの転職、シニアの転職、キャリアプランやライフプランを企業側からの目線で情報発信していきます 
シニアの働くを考える

縮む企業の寿命と延びる人の寿命

老舗企業が多い日本

全国には創業100年以上の企業が4万社以上あるそうです 

海外の経済評論家からは「日本はつぶすべき企業をつぶさないからゾンビ企業が多い」とか「老舗企業が多いせいで新陳代謝が悪い」などと言われますが、大いなる和の国、大和らしく素晴らしいことだと個人的には思っています

仕事で毎週京都に行っていましたが、取引先で「明治創業の老舗のお菓子です」などと渡していましたが、東京から一緒に来ていた方に「明治創業など京都の人から見れば老舗ではないですよ」とこっそりアドバイスされます

「室町からとか、中には平安時代からなどと言う老舗がたくさんありますから明治など老舗という認識がありません」とのこと

もういろいろなところで何回も言っていたので「もっと早く知りたかった!」と感じました

「時代は常に変化している」はよくわかりますが様々な時代で多くの人に愛されているのだからいいことなのではないでしょうか?

企業は必要とする人がいるから成り立っているので、長きにわたり必要とされているということになると思います

老舗だから安泰ではない時代 

日本には業歴が100年を超える老舗企業が多く存在し、毎年約2000社が100年企業に加わっているそうです

帝国データバンクの調査によれば業歴100年超の老舗企業の数は世界で約7万5千社あり、そのうち4万社以上を日本企業が占めており世界でも突出して多いそうです

世界最古の企業として、聖徳太子が生まれたころの578年に創業した木造建築業金剛組があり、日本人としては誇らしいですね

ただ最近、老舗企業の倒産が相次いでいます

今年上半期だけで74件で、昨年は1年で96件だったので、それを上回る勢いです

もちろん、日本企業全体の倒産も増えていて老舗企業だけが目立って多いわけではないが、様々な時代変化を生き抜いてきた歴史ある企業の倒産を聞くとショックを受けます

コロナの影響や原材料費の高騰ももちろんありますが、やはり①人手不足②後継者難が大きく、ついに力尽きてしまったようです 

帝国データバンクの指摘している要因では③コンプライアンス違反などもあります

・業歴150年の老舗企業では20年にわたる粉飾決算が発覚して倒産

・1900年創業の企業で雇用調整助成金の不正受給などが発覚して会社更生法の適用を申請

古い企業の古い商慣行が今のコンプライアンス基準に合わずに立ちゆかなくなることも多いようです

帝国データバンクによると、日本の老舗企業でもっとも多い業種は意外なことに貸事務所だそうです

何百年も前から貸事務所という業種があったんですね

2つの寿命が異なるベクトルで動き出す 

先進国では寿命が延び続けており、10年で3歳伸びるそうです

その中でも日本は世界一の長寿国で、これからも寿命は延び続け、今の中高生の半分は100歳をこえると予測されています

人の寿命は長寿の方向へベクトルが進むのと反して、企業の寿命は短くなる方向へベクトルが進んでいます

Z世代の生きる社会は『60・20社会』=労働期間60年・企業の寿命20年と言われています

終身雇用&年功序列が終わったこれからは、企業の寿命が縮むのと相まって、人がどんどん流動化する転職時代になります

学校を出たら生涯一つの企業にお世話になり、定年後も嘱託としてしばらく雇われるという一所懸命の武士の精神の世代が徐々に減り続け「このスキルを身につけたから次はあちらへ」「衰退産業から成長産業へ」「思っていたのと大きく異なる会社だったので転職」「新しい業種にチャレンジする」など移動は頻繁になりそうです

ただ、腰が弱くへこたれて転職を繰り返すと漂流者のような人生になってしまうので「動くべきではない時は動かない」

「今は素早く移動」

「今は静かにおとなしく我慢」

「今は激しく仕事に情熱を注ぐ」

など風林火山のノウハウが必要になってくると思います

本日も最後までお付き合いいただきありがとうございました

ABOUT ME
ashikaga
採用・教育・研修業務と営業・企画の業務が半々のキャリアでした 支店長・企画課課長・営業部長・採用教育部部長の経験あり 大企業⇒中小企業⇒大企業でキャリアを積みました 算命学は高尾学館を卒業 部下の管理や育成に大いに活かしてきました サラリーマンと個人の事業と投資をしています