体は食べる物で出来ている
私達の体は食べたもので作られています
日々の食事から、タンパク質や糖質、脂質、ビタミン、ミネラルなどさまざまな栄養素を取り入れ、私たちの体は作られています
約4カ月で全ての細胞が入れ替わるので、生物学的には4カ月前の自分とは別人になります
では、私たちの「心」は何を取り入れて作られているでしょうか?
心は取り入れた「言葉」で出来ています
自分が発する言葉
職場や家庭などで聞く言葉
SNSで目にする言葉
そうした言葉を取り入れて心は育まれていきます
そして、言葉が習慣化されて「口グセ」となっていきます
1985年の日航機墜落事故がありましたが、明石家さんまさんは何かのトラブルで搭乗できなかったそうです
そこから生まれた言葉が「生きてるだけで丸儲け」です
いつもは考えない当たり前に生きていることのありがたさを自覚させられたことから生まれた言葉です
「毒のある言葉」を吐く人がいますが、避けた方が無難です
それが逃げようのない親・教師・上司だと、じわじわ心が弱ってきますので、不幸な環境と言えます
サッチャーの名言
ネットフリックスで「クラウン」という英国王室を描いたドラマが面白く、パート3から初の英国女性首相サッチャー元首相が描かれています
サッチャーの有名な言葉に
「リーダーは好かれなくてもよい!しかし、尊敬されなくてはならない」
「強者を弱くすることによって、弱者を強くすることはできない」
「私は意見の一致を求める政治家ではない! 信念の政治家だ!」
「 意見の一致には危険が潜む!」
などがあり、言葉の多くが世界に影響を与えましたが、サッチャーの名言の中に有名な次の言葉があります
考えは言葉となり
言葉は行動となり
行動は習慣となり
習慣は人格となり
人格は運命となる
サッチャーの言葉通りに言えば
あなたの考えには注意しなさい
なぜならそれは言葉になるから
あなたの言葉には注意しなさい
なぜならそれは行動となるから
あなたの行動には注意しなさい
なぜならそれは習慣になるから
あなたの習慣には注意しなさい
なぜならそれは人格になるから
あなたの人格には注意しなさい
なぜならそれは運命になるから
サッチャーの残した言葉の全文はとてもシンプルで、その通りに実践すれば確実に人格は向上しそうです
すべての基本は考えることから始まります
そして思考の優れた人は『良質な言葉』を発し、人の心を強くします
神道から「感謝」仏教から「明言」を取り入れる
日本人にはない習慣ですが、世界ではその人のことを理解しようと思ったときは、信仰してる宗教を聞きいてきます
日本人は世界の宗教マップでは神道の国となっていますが、神道は経典がなく「原始土着宗教」になると思います
日本はやおよろずの神々=八百万の神々の国で、海には海の神、山には山の神がいて多くの恵みがあるから、それに感謝しようという考え方です
いわゆる『自然の恵みに感謝して生きる』人々であったと思います
ちなみに食べる前の「いただきます」は「生きとし生ける生物(植物・動物)を取り入れることにより今日も生きながらえる」という考え方から来ており「お命いただきます」という意味のようです
ただ、神道は死んでしまったら「真っ暗な世界=黄泉の国」になってしまうという考え方だったので、仏教が伝来して『生きてる人の住まい=陽宅』『亡くなった人の住まい=陰宅=お墓』に分かれ、先祖の魂は永久に生き続けるという考えが「今自分があるのは先祖のお陰」と考える日本人に受け入れられます
仏教の発祥の地のインドはカースト制度が強く、生まれながらに身分が決まっていました
それに反発して「生まれではなく、考え方の立派な人が尊敬されるべきだ!」と布教していったのが仏教です
キリスト教・イスラム教のような唯一1人の神も存在しません
「苦しいことは優れた考え方を取り入れて、苦痛から解放されよう」という教えなので、日本人はどんどんいい考え方を取り入れていきます
「苦あれば楽あり」などもそうで「今は苦しいけど時が来れば楽になる」という考え方で苦痛から逃れます
神道からは『感謝の心』
仏教からは『優れた考え方』を取り入れることにより、日本特有のなんとなく信仰は成熟していきます
苦境に立った時に民族の本質が炙り出されます
3・11の時のお互いを助け合う姿勢
ほとんど火事場泥棒なども発生しません
「私達は大丈夫ですから、もっと困っている人たちのところに行ってください」という言葉などに世界は驚きます
SNSなどの普及により「毒のある言葉」も多く発信されますが、優れた言葉を多く取り入れて、毒に対処するのも日本人独自の気質かもしれません
本日も最後までお付き合いいただきありがとうございました