平和にも色々ある
「平和が一番だ!」と願う人の方が圧倒的に多いと思います
平和の中には『奴隷の平和』も含まれるそうで、かつてのソ連の配下の国々や、ロシアと中国に挟まれた国々もそのような国は多いです
ウイグル自治区などはひどい抑制を受けてますが、モンゴル自治区などは「中国とくっついていればいろいろ便利で豊かな生活ができる」と考えているようです
共産主義はとにかく宗教の求心力の強さを嫌いますので、イスラム教を熱心に信仰するウイグルと自然崇拝的宗教ののモンゴルでは抑圧度が違います
「共産主義の大国から信仰の自由を守るのだ!」という意識が強いと長く戦わなければならず、深刻な奴隷の平和ですが「信仰にはさほど拘りがない!それより豊かで快適な生活優先」なら奴隷の平和もメリットが大きいです
「社長になりませんか」で転職した苦い経験
以前「分社長になりませんか?」と引き抜かれたことがあります
「社長の名刺が持てる」と人生最大の過ちの転職をしました
とても苦労人で人格者の会長と敏腕の専務のお誘いでしたが、この転職は結果的に実家に戻る決意を早くさせました
これがなかったら60歳の定年まで東京でぐずぐずしていたかもしれません
私より年上の営業部長が4人いたのですが、ある日の社長との懇親会で私を含め5人が「そろそろ分社長になってください」と言われます
意外にも先輩の営業部長たちは「なる気はありません」と断ります
理由を聞くと「フランチャイズみたいに本部が儲かる仕組みだよ!本来であれば銀行に何度も頭を下げ、不動産屋にも頭を下げ、商品卸業者やメーカーにも取引を依頼し、人の採用などかなり苦労をしないと会社なんてできないよ!全自動の会社設立なんて奴隷社長だよ」と言われます
内容を見ると利益率は薄く、下手をすると今より給料は下がります
母親が倒れたこともあり実家に戻り「サラリーマンと自分の事業の2本立てでいこう」と決意出来ましたので、ある意味いい動機にはなりました
この会社は決していかがわしい会社ではなく、コンプライアンスもしっかりしているいい会社ですが「分社長になる」を目的に社員のモチベーションを上げる戦略をとっています
以前同じ会社で働いていた先輩のUさんはは先日分社長になり頑張っています
Uさんのように「人の指図で動くのが嫌い」「社長の名刺に拘る」のであれば、分社長もありだと思います
人も支配を嫌う人と割り切る人で別れる
大学の同級生をみても「人に支配される生き方を嫌う」人はいます
最初から独立を考えていたり、いずれは独立を考えていたりします
リクルートのように「いずれは独立を考えている社員オンリー」の集合体のような会社もありますが、日本では少ないです
その反対に「人の作った箱の中で、ルールに従うから面倒みてもらった方がいい」という人は半分以上だと思います
先日会社の休憩室で、20代の社員二人が「いずれは独立したい!会社員なんて所詮は奴隷所得」と話すと、40代後半の社員が「俺は一生奴隷所得でいい!60歳過ぎたらパートで80歳まで雇ってもらうのが理想」と語っていました
議論が面白くてずっと聞いていましたが、『真の自由な生き方』も『奴隷の平和』もどちらにも一理あります
動物でもオオカミのように人には飼われない動物もいれば、べったり忠実な犬もいれば、猫のように飼われているくせに自由奔放な動物もいます
『人に飼われるのは苦手だけど自由に生きるのは得意』な人もいれば
『一人で生きるのは苦手だが人に飼われるのは得意』という人もいます
生き方は人それぞれです
戦後の高度成長期は伸び続ける経済に人材確保の為、新卒一括採用・終身雇用・年功序列・大型退職金・老後は年金で生きるのが当たり前のような同調圧力を作ってきた日本ですが、低成長と少子高齢化で昭和に築き上げた雇用システムはデメリットだらけです
人は幸福になる為に生きているので、変わりゆく社会変化の中で自分の得意な社会参加をすればいいと思います
本日も最後までお付き合いいただきありがとうございました