人類は負け組の中の負け組
「弱い」「能力が無い」などは間違っても長所には感じません
以前『天敵の存在のお陰で進化ができる』と書いたことがありますが、肉食獣のいないオーストラリアの動物を観ればわかるように、コアラもナマケモノも動きは遅いわ、攻撃力もゼロです
唯一、ヨーロッパ人が持ち込んだ犬が野生化してディンゴになったくらいで、もともとこの大陸には陸生の肉食獣はいません
太古の地球を観てみれば、生物はすべて海から誕生し、海での競争に敗れた魚類が陸生動物へと進化していきました
早く動けない、攻撃力が弱い、隠れる能力が無い、守る力が弱いなどなど弱肉強食の海世界での負け組が陸生生物の祖先と言えます
独自の二足歩行を始めた人類の祖先は、やはり強いとも、逃げ足が早いとも言えず陸上でも負け組だったと言えます
格闘技の試合や陸上競技などを観ていると「すごいな!」「強いな!」と感じますが、それは頂点に達したごく一部の人を観ているから感じることです
弱いがゆえに大きく進化した人類
早い足も攻撃力もイマイチな人類は肉食獣におびえながら、唯一の利点の手先の器用さを進化させていきます
最終的には武器を作り、強固な住居を作り肉食獣を駆逐していきます
ゴリラのような腕力の強さや他の猿のように早く木によじ登り、木から木へ素早く移動できなかったゆえの進化と言えます
強い攻撃力も、早い逃げ足も進化しなかった人類は別の進化をしたようです
防衛本能と攻撃本能の他に、習得本能と伝達本能が発達したのが人類の強みです
弱いがゆえに進化できたと言えます
結局は地球の支配者になったのが弱い人間です
以前いた会社の教育企画部時代に開国間もない脆弱な日本が『日露戦争になぜ勝てたのか?』というマネジメント研修を行ったことがあります
結論は『弱者の特権である考えるという行為を最大限に行ったことによる』と総括されていました
太平洋戦争開戦当初の日本の連合艦隊は世界最強でしたが負けました
弱いということは考える量が多くなり、進化しやすい状況のようです
ネガティブ思考は悪いわけでもない
能力の高い人は自分の能力を低く見積もっている傾向
能力の低い人は自分の能力を高く見積もっている傾向
という米国での調査結果が発表がされています
「自分は出来る」と思い込んでいる人の方がポジティブ思考だと高く評価されがちです
「できるかどうかは何とも・・・」という態度の人はネガティブ思考だと思われがちです
不安で自信のない自分を奮い立たせるためにポジティブを演じるのか
本当に自分は出来ると思い込んでポジティブなのかは雲泥の差です
自信がない、不安、自分は劣る、などで常に悩んでいる人は大きく成長する要素を持ち合わせている人なのかもしれません
「自信の8割は根拠のないモノ」と言いますが、自信にあふれているから成功するわけでもなさそうです
知能が上がると不安要素をキャッチする能力に長けるようですが、当然不安の払拭のために考え、行動するようになります
弱い、能力が劣ると自覚することが進化の始まりのようです
本日も最後までお付き合いいただきありがとうございました