華僑に学ぶ戦い方
華僑とは『中国を離れて他国で長期的にビジネスをする人』です
中国古典の中には素晴らしい知恵や考え方などが詰まっていますが、華僑の世界では中国古典は単なる読み物ではなく、実践に活かされている知識です
中国古典から知恵を学び、学術的に正しい解釈よりも、現実に当てはめて『使える解釈』をすることに重きを置いています
名より実をとる華僑は『中国古典には人生を大きく変える力がある』ことを良く知っています
「中国は世界一の人材流出国家」などと言われていますが、政治体制に不満で国を離れる人もいますが、新天地でのビジネスに野望をもち世界に飛び出す人も多いです
現在の日本人は日本を離れたがらないと言いますが『安心・安全・安定』のAAAを望む人たちからは得ることのできない実践的な知恵を学べるのが華僑だと思います
自分の戦う場所を選ぶ
ドラマで有名になった言葉に「逃げるは恥だが役に立つ」というハンガリーのことわざがあります
いま自分がいる場所、置かれている状況にしがみつく必要は無い
自分の得意なことが活かせる場所へ行こう、逃げることも選択肢に入れるべきだ
という意味 で「自分の戦う場所を選べ」ということだそうです
華僑にも『敵がいないこと!戦わないことこそが無敵の生き方』という考え方があります
善く敵に勝つ者は与(とも)にせず
という老子の言葉を実践に当てはめたものです
「戦わずして勝つ」というより「戦わないから無敵」と考えているようです
華僑の人達は『本当の敵など滅多にいない』ということを良く知っています
「多くの人が戦っているのは敵ではなくライバル」なのです
「競う」必要はあっても「戦う」必要はありません
ライバルは競い合うことにより切磋琢磨する相手なので重要です
相手を攻撃するよりも『自分の勝てるところで勝つ』『勝てるところがないなら作る』というのが「敵をつくらず戦わずして勝つ」という華僑の生き方のようです
相手を攻撃するよりも『自分の勝てるところで勝つ』『勝てるところがないなら作る』というのが「敵をつくらず戦わずして勝つ」という華僑の生き方のようです」
戦いで重要な逃げ足の早さ
それでも敵意をむき出しに襲ってくる相手には『逃げるが勝ち』と考えています
老子の言う『与(とも)にせず』とは関与しないという意味です
ネット上の悪口合戦を見ればわかる通り、戦いを好む相手は無視するに限ります
「攻撃本能に優れている人は逃げ足が速い」と言います
「逃げるは卑怯」「逃げるは恥」と思いがちですが『戦わないが最も上策』ならば逃げるは重要な能力です
老子の言葉で『善く人を用いる者は之が下と為る』とありますが、勝てるところがないなら下手に出ろということです
大きな組織が小さな組織に「手を組んでやってもいい」という態度で接するよりも「御社は素晴らしいですね!ぜひ手を組ませてください」という態度で接した方が、長く良い関係を維持できるということです
本日も最後までお付き合いいただきありがとうございました