非常に優れた占術で愛好者も多い
四柱推命は中国で生まれた占術で、南宋時代(1127~1279年)に書かれた『淵海子平』が現在知られている最も古い文献とされています
日本に伝来したのは江戸中期で、先代の儒学者・桜田虎門が『淵海子平』を和訳した『推命書』を出したのが日本の四柱推命の始まりとされています
生まれた「年」「月」「日」「時刻」をそれぞれ4つの柱に見立てたもので、それらをもとに運命を推し量るので四柱推命と名付けられました
四柱推命とは日本の呼び方で、中国では『八字』と呼びます
これは年・月・日・時刻を『十干』と『十二支』で表すため、4×2で8字使うという意味です
また「子平」「命理」「命学」などと呼ばれることもあります
四柱推命は『陰陽説』と『五行説』の古代思想と干支歴と強く結びついており、この2つが核となる重要な知識となります
人によってはシンプルに十干のみで性格を観たり、十二支だけで観る人もいるくらいこの2つだけでも十分精度は高いものですし、シンプルに説くことができます
陰陽説と五行説
陰陽説とは、あらゆる現象・物事を陰と陽の二元論で説明する古代思想です
地が陰なら天は陽
夜が陰なら昼は陽
女性が陰なら男性は陽
で陰陽どちらが優れているとかではなく、いずれかに偏ることはなく両者のバランスが取れている状態を良しとします
五行説はこの世のありとあらゆるものが木・火・土・金・水の五元素から成り立っており、それらの相関関係によってエネルギーの流れが変化して、さまざまな現象・物質が生じるという思想です
陰陽説と五行説はもともと異なるものでしたが、紀元前350年頃に雛衍という人物により『陰陽五行説』として一体化され、漢の時代に定着しました
日本に伝来したのは5~6世紀の古墳時代後期から飛鳥時代前期とされています
知識をつけながら観察する人が多い方がいい
東洋の占術のほとんどがそうですが、西暦ではなく干支歴を使用します
四柱推命などの本を購入すると暦にかなりのページがさかれていますが、これがないと命式がつくれません
他の占術と違いこの命式をを出すのが一苦労ですが、その分精度の高い結果が導き出せます
命式を出したはいいが「どう見るの?」も他の占術より解読が複雑です
本屋で四柱推命の本を購入し独学で学ぶこともいいですが、やはり講座でプロに教えていただく方がお勧めです
メジャーな占術ですので非常に多くの講座や教室があると思います
一般的には『月支元命』を重視し、本などはそこがメインになって書かれています
月支蔵干から導き出された通変星は命式の他の通変星の3倍の強さがあると考えられているので『月支元命』を重視します
政や軍略に活用されていた算命学と違い「庶民の為の庶民による庶民の占術」である四柱推命は東洋の占術では最もポピュラーな占術と言えると思います
本日も最後までお付き合いいただきありがとうございました