若者が多かった時代
私のようなⅩ世代は人数も多いせいか入社後は『競わせて競わせて脱落者置き去り』という競争社会の原理が企業を支えてました
若者の数が多い時代はこの方が社会は伸びていきます
「営業の○○はなんであんな僻地に転勤なの?」
「この2年間の業績が最悪らしい」
「商品企画の○○はなぜ営業に出されたの?」
「ここのところ企画した商品が3連発も外したみたい」
ひどい目にもあいますが、業績上げれば上に上がれるし、左遷されても復活もあります
「地獄の沙汰も実績次第」
「勝てば官軍」
の実績主義は〈学校差別〉〈男女差別〉などの差別より明確で腹に堕ちる人事と言えます
競争社会が嫌いなら競争のない職場を選べばいいだけの話です
営業でもまれている頃は「総務部やシステム企画の奴はいいな」と思ってましたが、彼らから見ると「営業はS・A・B・C・Dでランク分けされていいね!俺たちはどう頑張ってもB評価しかつかないよ」とうらやましく見えるようです
定着率が悪いは三流企業の証
「うちはTOPクラスの支店だから、新入社員が3人配属されれても1人しか残らないよ!厳しさが違う」
という昭和的発想は平成初期にはまだまだ容認されていました
業績が抜群にいい⇒ハイレベルで厳しい⇒新入社員の離職率高い
「仕方がないよね」という時代もありましたが、人事部の目は節穴ではありません
人が育たない・人が定着しない管理職はしっかりマークされています
「あの新入社員は問題があって・・・」と言いたい気持ちもあると思います
ただ企業は「指導者なら与えられた環境で成果を出せ」と考えています
「事前にすぐ辞めてしまう新人を入社選考で見抜けないものか?」も現在は素晴らしい適性検査があります
私の会社で採用している適性検査は決して難しいものではなく「ひたすら一桁足し算をするだけ」のものです
「ハイ次」と言われたら、行を変えまたひたすら足し算を繰り返します
これで本人の性格・適性がわかりますが「すぐに離職するか?」はものの見事に的中するので「すぐ辞めてしまう人間」がよくわかります
「これ以下のラインに該当する人間は採用しない」と基準を設けることができます
AIによる分析・判断になりますが、これからは精度の高い適性検査が増えていくと思います
すぐ辞める新人の2つの共通点
ハード面は適性検査に頼るとして、ソフト面から見ても〈すぐ辞める新人の共通点〉があります
1.自分と他人を比較ばかりする
常に自分と他人を比較する新人がいますが、他人と比較することは自分を楽にしてくれないからです
学生の頃は同学年と比べられることが多かったと思いますが、社会に出ると10学年・20学年・30学年キャリアが上の人がいます
そのような人たちと比べても落ち込むだけです
社会人になったら自分と他人は比較しないことです
比較した人を追い越して満足する人もいますが、成長を止めるだけです
社会人が比較すべきは『過去の自分』です
昨日の自分より今日の自分
昨年の自分より今年の自分
と過去の自分よりどれだけ成長しているかが重要です
2.知ったかぶりをする
新人なので「知らない・わからない・できない」は当たり前で、周囲もわかっています
知らないこと・できないことが許されるのは新人のうちだけなので、素直に教えてもらう姿勢が重要です
社会人は知ってる知らないより『態度・行動・結果』で評価されます
素直に聞かない人間に限って「わかってくれない・認めてくれない・教えてくれない」などよく口にします
管理職からすれば、聞き上手な新人もいれば「仕事を俺の為に中断させるのは悪い」と考えて聞き下手な新人もいますので注意が必要かもしれません
上記のタイプは早めに気質改善をしないと離職に結びつきやすいです
これからのZ世代の若者は企業にとってではなく、社会にとって貴重な存在です
就活生も、その親も、学校の就職担当も「離職率の高い企業には行かせたくない」と強く考えています
企業からも「戦力になる前に離脱された」は痛手でしかありません
世界はZ世代に環境を合わせようとしていますが、日本だけがⅩ世代以上の価値観に比重を置いているきらいがあります
胆略的に「最近の若い奴は・・・」と言う前に『進化した人類』にもう少し関心をもつべきだと思います
本日も最後までお付き合いいただきありがとうございました