苦痛になる現実は見たくない・考えたくない
昭和のキャリアモデルとしては、学習期が終了したら企業に就職して定年まで勤めあげるのがスタンダードでした
昭和の時代は55歳だった定年も、60歳⇒65歳⇒70歳となっていき、年金は危うくなってきています
老後2000万円問題に対して「見たくない現実を見せられた!」という人がいましたが、人は無意識に「見たくないものは見ない」「考えたくないものは考えない」というフィルターのようなものがあるようです
「少子高齢化で年金はどんどん先送りで、どんどん減額される」
「労働期間はどんどん長くなっていく」
「この仕事はいずれAIに奪われる」
この手の話を具体的に言う人は嫌われます
見たくない!聞きたくない!考えたくない!話は苦痛なのです
日本は『終身雇用制度』と『退職金』と『年金制度』が優れていたので「人生は自助努力」という気概が淡泊になってしましました
他の資本主義国は日本ほど優れていませんから「自分の老後は自分で考える」というスタンスなので、格差は大きいものの納得した人生を送っていると思います
生涯現役のキャリアプラン
大杉潤さんは「85歳まで働けるキャリアモデル」を説いています
「85歳!冗談じゃない!父親は55歳で定年して70歳で亡くなったから俺もそんなものだ!」
医学の進歩を侮らない方がいいと思います
学校卒業してから85歳までずっと従業員として生きると考えたら絶望的になる人も多いと思います
どうも日本人は『労働=雇われる』という意識が強いです
ファーストキャリアは『会社員として雇われる働き方』
セカンドキャリアは『定年後の雇われない働き方=独り起業』
サードキャリアは『健康面・体力面を考慮してライフワークに絞り込んだ理想の働き方』を説明しています
老後の3K=お金・健康・孤独のうち最も不安視する人が多いのは、お金の不安だそうです
定年退職した方に聞いた話では「シニアの仕事は警備員や工場労働、清掃業務など『若い人がやりたがらない仕事』&『肉体労働』が意外に多い」
「ネットで年金プラスアルファの仕事を勧めているんですが、Ⅹ世代より前はパソコン使えない人が多い」と言っていました
幸せの4つの因子と4つの輪
FIREが世界的にムーブメントにはなっていますが、FIREの場合
・働かなくても生きていけるマネーマシンを創り上げた人
・マネーマシン作りには長い年月が必要
で現実的には時間が無い人が多いと思います
前野隆司さんの提唱する『幸福学』では『幸福度=思考法×習慣』の掛け算で決まると説明しています
前野教授は『幸せの4つの因子』があると言っています
①やってみよう因子・・成長と自己実現因子
②ありがとう因子・・・つながりと感謝の因子
③なんとかなる因子・・前向きと楽観の因子
④あなたらしく因子・・独立とマイペースの因子
『定年独り起業』には上記の4つの因子が必要です
また『究極の生きがい』とは下記の4つの円が重なる部分だと言います
①好きなこと
②得意なこと
③世の中の役に立つこと
④収入が得られること の4つの円です
「年金は絶望的」
「仕事がAIに奪われる」
「FIREは今からじゃ遅すぎる」
「一生死ぬまで労働しかない」
とぼやく前に『定年独り起業』は考えてみる価値があると思います
本日も最後までお付き合いいただきありがとうございました