驚愕の1%の力
わたしの職歴で最も長いのは営業・企画職ですが、次いで長いのが採用・教育業務です
バブル崩壊で売り手市場は終わりをつげ起業優位の買い手市場になり『上位大学にターゲットを絞った採用活動』が可能になりました
私が新卒で入社した会社の採用企画部で課長に言われたことです
「頭脳明晰は5%いらない!それ以上いると争いが増える」
毎年採用する新入社員の中から1人か2人の超頭の良い人間が出れば会社は発展するとも言ってました
もちろん最初は平等に競争に放り込まれます
そこから優秀な人間を見つけていくのが大企業のようです
1%の明晰な頭脳が作り上げた仕組みで経済は廻っている
と言います
世界の富の80%以上が1%に集中しています
驚くべき格差です
GAFA(M)などの世界的な大企業のTOPはさらに優れた頭脳だと思います
この少数の頭脳が優れた仕組みを作り、多くの報酬を獲得する社会を『スーパースター経済』と呼ぶようです
『1匹の羊が100匹のオオカミを率いる集団』より『1匹のオオカミが100匹の羊を率いる集団』の方が優れているという人もいます
「独裁者とかワンマンとか悪いイメージに捉える人が多いけど『独断即決の組織』は理想だ」と言われたこともあります
「みんなで考えて、みんなで話し合い、みんなの力でやっていこう!」は理想のようで現実は多くの血を流すようです
中国が教育産業を非営利にした訳
中国が学習塾などの無償化=「利益を上げる目的で運営してはならない」と発表し、教育産業の株が大暴落したのは記憶に新しいです
「子供はもっとスポーツや世の役になる活動に時間を割くべき」という理由ですが「何故こんなことをするのだろう?」と理解不能でした
中国では大学を卒業しても大卒に見合う仕事につけない人が多く問題視されていました
ようは「大卒はこんなに要らない」「高卒のつく仕事の労働力が足りない」ということです
民主主義国家ではできないことも「さすがは一党独裁の中国」さらりとやってのけます
バランスを失い歪になったヒエラルキーの調整です
「勉強を頑張る子供が多い国」は理想ではないようです
「あれだけの人口を抱えたら民主主義で国家運営は無理」と言われておりましたが、よくわかるような気がします
日本も経済が調子のいい頃は進学率も増え「大学が足りない」とたくさん建設されました
現在Fラン(河合塾の定義上のFラン=偏差値35未満の大学群)が60%以上です
大卒=学士は明らかに過剰です
世の中は自分の考え方次第
1%の人間が富の80%をもっているという現実をみれば「不平等だ!」と騒ぐ気にもなりません
ただただ1%の頭脳の人が「頭脳明晰でなく心も正しい人でありますように」と願うばかりです
飢餓が激減し20世紀初頭に比べ世界の人口は20倍になりました
「世界の6人に1人が栄養不足」と言われてますが、日本では「友人が餓死した」などはまず聞きません
栄養状態はよくなり、逆にダイエットに悩む人の方が多いくらいです
世界は良くなっているのは確かです
世の中の現状・仕組みに対して様々な見方・考え方があると思います
「1%の人間に支配された世界」という見方をする人もいるかもしれません
スペインに
この世では
すべてがまことで すべてが偽り
という言葉があります
この世はありのままに認めれば本当のことであるし、仮の姿だと考えればすべてが偽りだということです
無駄に悲観したり苦しんだりする必要はなく、所詮世の中は自分の考え方次第ということです
本日も最後までお付き合いいただきありがとうございました