就職にも相場がある
本日の日経平均の株価は27,284円です
金の相場は7,369円でプラス39円です
世の中は相場で動いています
就職にも『相場』があります
頑張って難関校を出たのに就職氷河期で・・・などは相場が悪かった時期の就職です
本人の能力・努力とは関係ないことですが、相場はある意味人生を左右しかねません
給与水準は上がらなかったとはいえ、コロナ前は求人がかなり活発でした
コロナ下では『K字現象』と言われ、医療・製造業は伸び、サービス業・飲食業・宿泊業の求人はかなり落ちた状態でした
全体的に求人市場は停滞していた時期だと思います
ドライにバサバサ従業員を切っていた諸外国と比べ、日本の失業率は非常に低かったです
簡単に人を切れない日本の労働法もありますが『雇用調整助成金』などの国の対策も功を称したと思います
とやかく言われる政府の対応ですが『コロナ感染対策』『雇用対策』は個人的に評価しています
求人はコロナ前に回復
コロナウイルスも第6派の真っ最中ですが、エン・ジャパンによると求人はコロナ前の状況になってきています
2020年5月には45%まで落ち込んでいましたので明るい光です
・金融・不動産など資格が必要な専門職 約230%(2019年比)
・IT関連の技術系 約190%
・営業・企画・事務系 同水準
・サービス・販売系 約80%
で業種・職種で差がありますが、全体では求人は回復しています
35歳以上の求人も伸びています
2013年に比べると2.8倍です
経験者重視の求人が多くなったことと関係がありそうです
現在の日本の産業第3位の観光業の回復を待つのみです
観光業は成熟産業でなく成長産業です
海外からの旅行者が増えれば〈航空関連〉〈宿泊関連〉〈観光地〉が回復してきます
欧米の「もうコロナウイルスなんて大したことない」に比べ、日本では「まだまだ怖い」という認識で温度差があります
コロナ前の水準に回復とはいえ、雇用に対する考え方は変化してきています
Z世代は世界標準の働き方になる
『経験者を重視する求人』は今後スタンダードになっていくと思います
特にZ世代は働き方が世界のスタンダードになっていきます
新卒で入社した会社に定年までいて、給与も役職も少しづつ上がっていく・・・・という日本型雇用はとっくに劣化してきています
年功序列や終身雇用などの『メンバーシップ型雇用』は激減し
世界のスタンダードである『ジョブ型雇用』になります
転職は当たり前になりますから『何を身につけたか』そして『何ができるか』が重要です
大企業は競争力低下を『メンバーシップ型雇用』にあると考え始めています
ジョブ型雇用ではジョブ・ディスクリプション=職務記述書が用いられ、その仕事に就くために必要な学歴・経歴も記述されています
企業は〈その仕事に合う人〉を採用し、その能力に応じて給与が決められます
ジョブ型雇用は『専門家の集団』ですから生産性が高く、競争力も高くなるので問題視しされている『日本の給与』も高くなるはずです
環境やテクノロジーの変化は加速度を増すので『学び直しは過熱』します
親世代が言っていた「貯金していれば間違いない」が金利低下で間違いになったように「大企業に入って最後まで我慢して勤め上げなさい」も的外れになっていきます
X世代の前の世代からZ世代を見ると「変化が激しくかわいそうに」とみえますが
Z世代からX世代の前の世代を見ると「ずっと同じ場所に閉じ込められてかわいそうに」となりそうです
働き方は時代に合った良い方向にシフトしていきます
本日も最後までお付き合いいただきありがとうございました