戦後はアメリカを手本に社会を創っていった
日本は戦後の高度成長期に創られた雇用システムが劣化し始めているようです
「終身雇用は終わった」
「年功序列は終わった」
終わった!という表現が良くないです
滅亡⇒絶望 みたいです
そもそも ≪高度成長期の日本の雇用システム» が世界的に見て異質なのです
学校出て最初に勤めた企業に一生勤める
自動的に ≪役職≫ と ≪給与≫ が上がる
他の先進国が首をかしげる仕組みでした
かく言う私自身も「新卒で入社した会社に一生いるんだ」と思ってました
引き抜かれる名で24年間お世話になりました
全国転勤で、競争が激しく、「会社合っての家庭」という考え方に支配され「家庭の都合で転勤拒否などありえない」と思っていました
戦後の日本は「アメリカをめざせ!」でした
アメリカ人のように自動車をもちたい
アメリカ人のように大型ショッピングセンターで買い物したい
アメリカ人のような食生活したい
アメリカ人のようにテレビ・洗濯機・冷蔵庫・掃除機・クーラーのある生活がしたい
当時のアメリカは終身雇用でした
物が売れ 経済は伸び 人手不足が続く
働き手不足が ≪終身雇用≫ に直結していたわけです
「人手不足だ!学生のうちから捕まえろ!」で≪新卒採用»に力を入れます
組織の底辺も広がっていくので≪役職≫もどんどん増えます
これが「終身雇用」「年功序列」「新卒一括採用」のはじまりです
背景にあるのは「経済の大きな上昇」⇒「企業組織の拡大」⇒「人手不足」です
アメリカ人は日本人を侮っていました
「ジャップ」「イエローモンキー」そして「焼け野原の敗戦国」
そんな日本人が何をアメリカより良い物を作ります
日本に戦争で勝ったが 経済戦争には負けました
こうしてアメリカは雇用制度を維持できなくなります
雇用を世界視野で観てみる
人事部から見ると≪終身雇用≫は守られてます
≪雇用契約≫を結んだ時点で解雇は出来ません
大企業に至っては「退職を示唆した」だけで人事部の誰かの責任問題になります
従業員から見ればありがたいことです
これは日本政府と企業経営陣のお陰です
ただし非常に効率が悪いのも確かです
化石燃料のエンジンから電気のモーターへ
店舗販売からネット販売へ
ドライバーから自動運転へ
人からAIへ
そのような頻繁に起こる社会変化に対し 従業員の入れ替えがスピーディーに対処できません
アメリカ人は11.3回 会社を変えます
日本だと「仕事の長続きしない奴」と思われたりされそうです
一つの職種に就いたら一生涯そのスキルを極めます
当然 ≪変化≫と≪進化≫ がありますから 生涯学び続けます
スペシャリストと言えます
「会社に就職」というより「プロジェクトに参加」しているという感覚です
自分のスキルが役割を終えたとなれば去ります
日本は総合職などと言っていろいろ経験させます
私も 採用⇒営業⇒採用⇒教育研修⇒営業管理職⇒企画職⇒営業管理職と異なる畑をいくつもまわされました
私は「いい経験が出来た」とは思いますが 他の先進国の社員なら憤慨します
アメリカでは定年もありません
「年だから辞めろ!」は年齢差別になるそうです
役に立つなら雇う!という考え方しかありません
30代で早期退職して好きに生きる人もいます
生き方が≪プロフェッショナル≫で≪自由≫なのです
評価されるのは「成果」のみ
「よく頑張ったよね!」
「すごく努力したね」
「長い間耐え忍んだね」
日本人は≪努力≫と≪忍耐≫ を非常に評価します
美しい精神を好むのです
他の先進国では評価されません
評価されるのは≪成果≫のみです
性別も 人種も 年齢も 関係なく成果主義です
「俺はこんなに努力して この成果を出した」と熱弁する人がいますが それは「タイミングが良かった」「波に乗れた」場合が多いです
私の場合も成功は「たまたまひらめいただけ」が99%です
努力は記憶にありません
「成果主義なんて辛いだけ」「欧米式雇用システムは日本人には向かない」と言う人は日本に多いです
ですが日本の現状は
労働時間が先進国一多く 労働生産性は先進国一低い
良く耐え忍び 努力量も多いが 精神的満足度は低い
ということです
戦後学んだように再度 ≪世界の雇用システム≫ を学び直す時代に来ていると思います
なんでも【自然の法則】に即したものが生き残るからです
本日も最後までお付き合いいただきありがとうございました