人を育てるということは待つこと
人は「待つ」ことに長けた人とそうでない人がいると思います
人財育成に関しても新人が育つのは「早いほどいい」という考えの方も多いです
ネズミは「おあずけ」ができない
猫も「おあずけ」ができない
それに比べ
犬は20秒
サルは1分
チンパンジーは5分
「おあずけ」ができるそうです
高等動物ほど待てるようです
子供に対して 会社の後輩に対して 部下に対して
もう少し経過を待って・・・ もう少しよく理解してから 発言すればいいのに「つい浅はかな発言をしてしまった」という人は多いです
親や管理職を「人を育てる」という側面から観れば「待てる」は非常に重要な要素となると思います
子や部下が話してるのを途中で遮りこちら言い分をいう・・・
待つのが苦手な人は 周りの人を不快にさせます
待てない=相手の気持ちを考える余裕がない ということです
基本的に「人財育成が上手い人は『待つ能力』が高い」場合が多いです
観察力 分析力 理解力 忍耐力 などは「待つ能力」と比例します
「鳴かぬなら鳴くまで待というホトトギス」
という思考の人が天下を取るのもよく理解できます
人財育成は急がないが重要な事
といってる 私自身も(若い頃は特に)せっかちに動く方で あとになって後悔することも多かった半面 「すぐ動く君の行動力は素晴らしい」「善は急げ」だ などと評価されてきたので「行動に移すのは早い方がいい」という考えが強かったです
部下も「すぐに行動する」を非常に評価していました
すぐ動く⇒成功も失敗も すべて体験学習 「動くほど多く学習してる」というマネジメントでした
若い頃は「果報は寝て待て」など到底理解できる言葉ではありませんでした
「動」があれば「静」がある
情熱と冷静 話すと聞く 寛容さと規律 知の管理と情の管理 とにかくアクセルとブレーキのように 物事には2方向が必要です
重要なことにも2種類あります
急ぐ重要なこと ・・・売上作り クレーム対応 など
急がない重要なこと・・人財育成
ビジネス社会に身を置いての持論は
すぐ動かない人は 実績がなく 体験学習不足
せっかちな人は 人が育たない ということです
売上数字を名指すなら「時は金なり」「善は急げ」なのだと思います
結果が出るのに時間を有するものであれば
「機が熟すのを待つ」
「時の流れに身を負かす」
「じっくり見守る」
「慌てる乞食は貰いが少ない」
と考えることが大切です
世の中は 時間が解決してくれる ものが多いのです
人は鍛錬により仁となる
ネズミ 猫 犬 よりはるかに長く生きるのが人間です
生まれてすぐに移動するために動ける他の動物と違い 人間の赤ちゃんの成長は時間がかかります
成人するまでに他の動物つは1年を要しません
それだけ高等動物であり メカニズムが複雑なのです
道元の言葉に
人は錬磨により仁となる
とあります
玉は磨くことで価値が出る
人も磨くことで真の人となる
初めから光り輝いている玉はない
初めから優れた働きをする人もいない
光る為には磨き 鍛錬すること
決して能力や素質がないと自らを卑下して道を学ぶ努力を怠ってはいけない
私達は自分自身の成長にも「待つ」ことが重要なようです
本日も最後までお付き合いいただきありがとうございました