「こうしたい」という想いが出発点
現在は様々な通信手段がありますが、昔は遠方の相手に知らせる最速の伝達手段は早馬による電報でした
アメリカのサミュエル・フィンリー・ブリース・モールス(1791年生まれ)は電報で妻の危篤を知り、急いで駆け付けますが 到着した時はすでに埋葬されていたそうです
モールスはこれを非常に悲しみ 後に電信機を発明し、モールス符号を作ります
これにより早い長距離の伝達が可能になりました
人間の WILL=意志 想い 志 の力には素晴らしいものがあります
そのWILLには 何かしらのきっかけ=発火点 があるようです
これは人からの指示や命令からは生まれません あくまでも心の中で発火したものが燃え広がる感じです
「こうしたい」から「こうすればできる」が生まれる
「こうしたい!」という熱い想いは 「こうすればできる!」という CAN=方法 手段 技術 を生み出します
「この部分の不具合をなんとかしろ」
「〇〇の売上をあげろ」
など 人から強要された目標・目的は発火力が弱く 上質なCANを生み出しにくいです
企業組織にいると どうしてもやりたくないものをやらされるし やりたいことが通りにくいです
ただ、ある程度の立場やキャリアになったら 言われてないことをやる もありだと思います
私などはしょっちゅう「また本部の指示と違うことをしてる!」「けしからん!」とバッシングを受けてました
ただ厳しく当たられるのは短期間「社会人は結果」なので 業績さえよければ「新しいやり方の成功例」として取り上げられます
言われたことをやっても 失敗すれば責任はこちらです
なら 言われてないことをやりまくる方が断然 仕事は面白いです
組織など結果で豹変するところがあるので「勝手なことするやつ」が「新しい方法を生み出したやつ」にすぐ変わります「勝てば官軍」なのです
失敗しても因果関係をしっかり分析し「次はこうする」と言えば 意外に批判も受けません
大きな企業でも 意外にちゃっかりしています
組織は新しいチャレンジと新しいやり方を 潜在意識で求めているのかもしれません
「結果は想いの強さに比例する」
「執念から工夫が生まれる」
全てその通りです
WILLはすべての出発点なのです
真理の言葉は単純なり
WILLの強い行動は 一種の磁力を有します 人を引き付けるし 存在感も強くなります
だから失敗に終わっても「新しいチャレンジをしてくれた」と見られ 思ったよりお咎めがないのかもしれません
かつての上長で 非常に頭の良い方がいました 私と違い超一流大学を出ています そのころの業績はいまいちでした 理由は「あの人、頭がいいんで すべてを難しく・複雑にして伝える」「だから部下はうまく動けない」と聞かされました
アイスキュロスは
真理の言葉は単純なり
と言います
人と連携して動こうと思ったら 物事は単純化した方がいい
単純 簡単 明瞭 でなければ実行できないのです
真理は万人に貫徹し 万人によって実践されるものであるから おのずと単純な言葉で言い表されています
むやみに複雑で難しくすることが なにか高尚でレベルの高いことと錯覚しがちです 難しい言葉を知りすぎている人に多い行動です
金言 名句 ことわざ はおおむね 極めて短い単純な言葉になっています
だからいつまでも忘れられず、行動の指針になっているのではないでしょうか
本日も最後までお付き合いいただきありがとうございました