うつ病は心の風邪
うつ病は「心の風邪」と言われるくらい、誰でもかかる可能性が高い病気です
抑うつ症状は 初期あるいは回復期 に自殺願望が強くなりがちなので注意が必要です
厚生労働省は平成12年8月「事業場における労働者の心の健康づくりのための指針」を発表し「心の健康づくり計画の策定」と「4つのケア」を示しました
各事業場の状況に合わせてメンタルケアに積極的に取り組むように促しています
ただ、病気はどんなものでも 早期発見 早期対処 が重要です
専門家や国や企業に任せるのではなく 全員が「メンタルヘルスの知識」「仲間の変化に気を配る」という 職場の「共助の姿勢」が大切だと思います
全員が 抑うつ症状に関する正しい知識と理解があれば 重症化せずに済む場合が多いのです
そんなに高度な対策ではありません
「そんな〇〇してると風邪ひくよ!」と言うように
「そんな〇〇な状態だとうつ病になるよ!」と注意し合うことでだいぶ防げると思います
抑うつのおもな症状
私達は職場の仲間が「熱がある・咳が出る・寒気がする・のどが痛い」などと言うと「風邪かもよ」と指摘します
うつ病に対しても同じように見守るべきです
抑うつ症状の典型的なものは
・表情が暗くなった
・話しながら涙を流す
・落ち着きがない
・集中力がなくなった
・疲れやすく行動力も低下
・仕事のパフォーマンスが落ちてきている
・口数が少なくなった
・反応が遅くなった
・体調を崩しやすくなった
・元気がない
などに気を付けておくとうつ病に気づきやすくなります
抑うつ症状の付加的な症状もあります
・自信がなくなり 自己評価が下がる
・自分を責める気持ちが強くなる
・自殺したいと思う
・思考力 集中力が低下している
・強い焦りを感じる
・よく眠れない
・食欲がなくなる
などです
不眠・頭重感・食欲不振・便秘・強い疲労感が2週間以上続く場合は要注意です
抑うつ症状は 明け方から午前中が強く 午後から夕方にかけて次第に弱くなっていきます
症状が重い時より、むしろ快方に向かい始めた時に「死にたい」という気持ちが強くなることも知っておいてください
そもそも仕事には「苦」はつきもの
仕事は給料をもらうために動くものなので「基本的に楽しいものではない」です
誰もが「職場に行くのがウキウキ楽しい」ならばディズニーランドのように入場料をとられるでしょう
それでも職場には明るく楽しそうに仕事をしている人がいます ようは心の持ち方です
ブッタは「「四聖諦」(ししょうたい)によって 何事も気にしなくなる境地になれると説いています
苦諦(くたい) ・・・この世の中は苦しいもの
集諦(じったい)・・・苦しいのは欲望を集めたから
滅諦(めったい)・・・苦を滅するには欲望をなくすこと
道諦(どうたい)・・・そのような境地に到達できる「八正道」という方法を定めている
また「徳を損なえば 必ず苦しむ」とも言います
徳を損なわないためには
「人の心を傷つけない」
「他人の不幸を求めない」
「自慢はしない」 ということを実行することのようです
専門家・国・企業 にばかり頼らない為には「共助」が大切です さらに「自助努力」による心の持ち方も大切になってくるのではないでしょうか
本日も最後までお付き合いいただきありがとうございました