なぜ多くの学生が企業規模にこだわるのか?
一つは「安定」でしょう
最初の会社は自己資本比率88%、、内部留保2500億、たとえ利益が出なくても社員を数年は養えます 加えて本社ビルは新宿の1等地に自社ビル
つぎに「給与・福利厚生」
やはり最初の会社は、大型企業年金(亡くなるまで44万)隔週3日の休み、大型連休をはじめ多くの特別休暇、初任給はそこそこでも30歳モデル賃金は日本ベスト30にははいりました(大型企業年金は寿命の延びとともに廃止)
社員が転勤先から実家に戻る時の帰省手当までありました
そして「見栄」
「どこの会社?」と聞かれ「へえええ、大きいじゃん」と言われたい
私も1に休みで、当時完全週休2日の会社は少なく「完全週休3日を目指してる!」にもっとも惹かれました!世間は隔週週休2日がほとんどで、中小は現実週1が多かったと思います
次は給与!だから御用聞き的ルートセールスは選ばず、コンサルティングセールスのガチ営業を選びました 休みが取れるなら残業なんて多くてかまわない!と思ってました
そして「本社が新宿の1等地」もポイントで、若いころは全国転勤でもいいけど、いずれは新宿の本社ビルで!が目標でした 自社ビルで本社ビルを所有していたのも大きかったのです
ただ家庭を持つと深刻です・・・夫婦2人の頃はいいですが、子供が幼稚園に行く頃になると友達と引き離さなければなりません
長女で幼稚園2回、小学校3回・・・まさに企業の都合で子供に大きな負担をかけます
転勤は子供にとって百害あって一利なしです
今でも「引っ越しは本当にやだった!」と言われます
結局は単身赴任となりました
大学のブランドに関係なく、数字さえやれば昇進していき、ボーナスも高くなりましたが、ダメだと降職も頻繁でした 特に成績による支店長の入れ替えは日常茶飯事
新卒だらけでしたので、皆、他社を知りません 完全に「井の中の蛙」 転職するなど考えたこともありません 居心地がいいのではありません!情報がないんです!
親会社もなく、無借金経営だったので銀行にうるさく注意されることもなく役員もある意味「井の中の蛙」と言えます 人間注意喚起する人がいないとだめです
実績を上げて支店長になったはいいが、目標数値をやればどんどん予算の大きな支店にステップアップしていきます・・・
大きくなればなるほど前任者の支店長が優秀で、さらに数字を挙げるとなると「きつい!」の一言!月初は不安感、月中盤は焦り、終盤は追い上げ・・・・とにかく睡眠が浅く、眠いのに眠れない、家でも常にイライラしていました
写真で大型支店時代の顔を見るとかなりキツイ顔してます 自分が見ても「こんな怖い上司やだな」と思います(笑)
そのあと独立した元上司に誘われコンサルタントになりましたが、コンサルは1年もやらず創業間もない小企業に移りました
業界で1番大きなところから1番小さいところです 私が48番目の入社だったので「やっとAKB48にならんだ!」と叫んでいるくらい小さな会社です
「第2営業課長で3支店観てほしい」といわれましたが、内情もわからず、コンサルタントの元上司より「業界最大手から来てやっかみが怖いぞ、先にいる部課長、支店長、まずは支店長で圧倒的な実績をつくれ!びっくりするくらいレベル低いからすぐにTOPになれるよ!」
「たしかにそうだな」と思い、新天地横浜で第2の人生をスタートさせました
やっかみというものは本当に怖いです その元上司も実績が破格によくて やっかみで足を引っ張られてましたから・・・
とにかく家族的で楽しかったです ノーストレス!
商品本部もなければ、営業企画部もない!人事部もない!
商品も他社に買い付けに、企画は0から自分で、販促物もほとんど自分で、採用も自分で・・・はたから見てると大変そうですが、とにかく自分の裁量で全てできます
チェック者はいません!報告もアバウト!社員はのびのび仕事しているし、やりがいも居心地も段違いの良さでした
夜もよく眠れました 筋トレもはじめました 休みも月8日はとれたので十分です
「資本主義は競争の原理で成り立っている」と言われてましたが、学校出て24年間はまさに競争、競争で「強い会社だったが幸せな会社ではない」と言い切れます
小さな会社に来て「毎日がこんなに楽しいんだ!」と感じました
最初の会社の同期は、現在 降職で役職を奪われ減給、早期退職勧告、地方のどさ周り転勤の連続で扱いが悪くなってきています
若い世代が次々入社してくるので新陳代謝の世代交代が激しく行われています
まさに正当な資本主義の競争の原理にさらされています
幸福を追求するのならば大小は関係ありません! わたしは企業は「小さいほうがいい」と思います
ホンダの創始者 本田宗一郎氏も「組織は小さいほどいい」と言ってます
見栄、安定で就活は大企業のみ・・・などと絞り込まず、是非、中小企業も廻ってください!
やりがいはむしろ小さな組織にこそあると思います