変化を楽しむ人になる
先日、大学生の長男とレジに並んだ時のこと、私の前は50・60代が2人いましたが長男は何故か20代が5・6人もいるレジに行きます
「なぜ混んでいる方に行く?」と思いましたが、若者の多いレジの方が全員スマホ決済で早く進んで行きます
こちらは財布を開けて、お金を数えて出して、おつり受け取って「ポイントカードはございますか?」と言われごそごそ探して、ポイントつけて時間がかかります
長男曰く「時間がかかる臭いがした」とのこと
Z世代は違う嗅覚をもっているようです
私の同級生の社長も「高く売れるうちに会社を売ろうと思う」と言い出します
「もう銀行の時代ではない」と言っていたのに銀行へ就職した大学生がいます
「研修がしっかりしてるし、金融知識を身につけたい」
「ネットと違い顧客に触れあうことが出来る」
「大きな企業であれば様々な世代を観察できる」
「30代でネット系に移りたい」
『企業は学習の場』と言う感じです
ちなみに彼は終身雇用世代を『社畜思想』と呼び、終身雇用・年功序列は完全に人の成長を阻害する仕組みと捉えています
報道番組で80代の方がペイペイを取り入れようとしていました
「世の中の新しい流れについていきたくて!変化が楽しくてしょうがない!」と笑いながら語っていました
「終身雇用・年功序列は終わるので・・・」というと「失業者が増えるのがそんなに嬉しいですか?」などと言う人もいますが、一方「変化に対応するのが楽しそうな人」もいます
失業者が増えると言ってるのではなく、人のいらなくなった場所から人の必要になった場所に、学び直して移る時代=人材の流動化の時代になったと言ってるだけです
環境に適したものが生き残る
動物の中で最も強い虎は絶滅の危機に直面しています
一方ウサギは世界中で増え続けています
強いから生き延びるわけではなく
賢いから生き延びるわけではない
変化に適応できるものが生き延びる
の『適者生存』の法則通り、変改に適応しない限り生き延びることはありません
皆さんが使っているスマートフォンは
「アップルが携帯電話を再定義する」という行動の元生まれたものです
私は今、リゾート部門の採用・教育をしていますが、この宿泊業に対しても
「アップルがホテルを再定義する」と言っています
また自動車業界にも進出して
「アップルがモビリティを再定義する」とも言っています
そして日本の銀行銀行にとどめを刺すのが
「アップルが金融を再定義する」です
アップルが銀行を再定義することで、銀行業務のすべてを可能にすることになるということです
銀行はほとんどの人が働いている時間に営業し、仕事が終わった時間や休日はお金を引き出すのにも手数料がかかります
送金にも手数料がかかります
アップルBANKならば24時間営業し手数料が0円です
顔認証や指紋認証でセキュリティーも万全です
現在アップルのスマホユーザーは10億人に達し、2・3年おきに10万円のスマホを買い替えてくれるだけで大きな利益になります
『すべての業務やサービスがアップル製品で完結する』のであればユーザーはアップルに乗り換え続けます
技術を進化させ続け、私たちの生活はますます便利になっていきます
そちらを優先しているので手数料など0円でかまわないのでしょう
GAFAが銀行を消滅させる
山本康正さんの『銀行を淘汰する破壊的企業』には銀行を飲み込む11社の企業が紹介されていますが、GAFAだけでも十分破壊力があります
Amazonは保険業やローンで銀行にとって代わります
一般的な住宅ローンなどにも展開していき、銀行のローン事業が大きな打撃を受けると山本さんは述べています
メタ・プラットフォームズ(フェースブック)は送金サービスで銀行業務を破壊するとされています
Googleも金融サービスにおける、人を含めた物理的な接触をすべて排除していきます
特に意識することともなく、何もアクションをすることもなく、自動で全ての決済が済んでいるような世界になります
山本さんは「日本の銀行では太刀打ちできないレベルの金融サービスを創り上げる可能性がある」と主張しています
ジェフペゾスは「本当に新しい発明は数年後にあくびをするような存在になる」と言います
あくびのように無意識的なサービスや発明こそ、社会から求められているもののようです
「常に先を読んで行動しろ」などと言われますが、なかなかそうも上手く生きられません
ゲームチェンジャーは思わぬところからやってきます
それにより自分のいる業界が破壊されたりしますが、変化は私たちの生活をより良いものにしてくれます
昭和の親は「この業界に行きなさい」「この会社がいい」などとアドバイスしていましたが、変化が加速度的なこれからは「常に変化に適応するために学び直して新しいチャレンジをしなさい」という子供へのアドバイスが適切だと思います
本日も最後までお付き合いいただきありがとうございました