人財育成のビジネス算命学
ビジネスに占術を活用してきた経験から、四柱推命・算命学を中心にどう活用すべきかを書き綴っていきたいと思います  また長年の採用・教育業務・管理職の経験から人生100年時代の新卒の就活、ミドルの転職、シニアの転職、キャリアプランやライフプランを企業側からの目線で情報発信していきます 
シニアの働くを考える

100年時代は定年は消滅する?

もはや老後はない 

現在、企業には定年後も65歳までは雇用の機会を確保することが義務づけられており、本人が希望すれば基本的に65歳までは働けるようになっています

さらに70歳までの就業確保が努力義務とされており、会社は本人の希望によって70歳までは働くことができるような環境作りについて努力する義務を負うことになりました

背景には少子高齢化&寿命の延びによる

①労働力不足

②税収入減

③社会保障費増

などがありますから、年金は少しづつ先延ばしにして、労働期間は延長していかねばなりません

これからは多くの企業において定年後も70歳まで働き続けることが絶対ではないものの現実的なものになっています 

「何歳まで働き続けるか」というアンケート調査では、だんだんと引退年齢が上がってきています

たぶん「働けるうちはずっと」という人は6割~7割になると思います

「仕事が好きだから」「仲間が欲しいから」「健康の為」という人は減少傾向にありお金の為に仕方なくという人が徐々に増えてきています

先日、産業医の先生が「好きで好きでたまらない仕事ならいいが、65歳以上は個人的にすすめない!健康を害するよ!寿命は延びてるが、健康寿命は大して延びていない」と述べていましたが、お金の為に延長希望者が多い以上、全体の前でこの事実を発表するわけにはいきません

X世代は情報化時代に社会に出ているので、情報弱者ではないですが貯金以外の投資などへの意識や知識は弱い人が多いです

国がこれだけ内容のいい新NISAなどを作ったのは「老後の資金作りの為に国は用意した」と後でいうためのような気がします

Z世代は情報強者なので新NISAをはじめとする投資を活用して、老後の準備をし60歳前後では経済的自立をしそうですが、複利の力を活かすには40年はかかるのでX世代は今からでは無理です

貯金額100万円以下の50代が半分以上なので、やはり労働期間延長はいたしかたありません

60歳で引退はプチFIREと言われるのもよくわかります

100年時代は3段ロケットで飛ぶZ世代は『学んで変化に対応していく』で社会に出てきていますが、社会人のスタートが『同じ会社で定年までい続ける』の頭で摺り込まれてしまっている場合は時間はかかっても思考を変える必要があります...

定年制度は日本だけ 

定年制度があるのは日本だけです

日本は終身雇用制度だったために、どこかで線を引かねばならず、昭和は55歳・平成60歳→65歳となり、令和は70歳となりそうです

他国から見ると「年齢による強制解雇」とうつるようです

他国では日本の定年制度は「年齢差別」となります

働けるうちはずっと働く時代になりつつあり、昭和のキャリアモデルは終焉を迎えました

令和からは全く新しいキャリアモデルになり、かつ多様化します

たぶんこれからは『定年』 という概念がなくなり『契約』という概念に近くなると思います

新卒採用の多い大企業や中堅企業では「退職金は無し」「50歳~55歳で役職定年」となると思います

45歳~55歳くらいが一つの区切りとなり75歳までをどう生きるか?」が多様化していくと思います

20歳からコツコツはじめたインデックス投資もかなりの金額になってきていると思いますので、生活費の低い人なら40代で働かなくなる人も多いと思います

定年後の仕事はつまらないという誤解 

仕事に関する能力はいつまでも向上していくわけではありません 

下の図のように徐々に体力・気力・能力は下がっていきます

スポーツ選手なら年齢による衰えが自覚しやすいですが、サラリーマンは感じにくいかもしれません

「定年後でも仕事で成長していこうという!」という気持ちを否定しているわけではないですが、いつまでも仕事で挑戦していこうというスローガンと、高齢期において実際に起こる心身の変化とは区別して考える必要がありそうです

人は歳をとるにつれて、仕事を行うにあたって必要となる体力や気力などが緩やかに低下することは悲観すべきことではない と思います

そして「定年後の仕事はつまらない」というのは誤解です

「管理職の仕事などに就いてより高みを目指していくことがキャリアの目標で、それが唯一の仕事を楽しむ道なのだ」という人は別にして、むしろ定年後の就業者のほうが仕事満足度や幸福度が高いようです

年代別に仕事満足度をみていくと、満足度が低いのは働き盛りとされる40代や50代の就業者であるという結果がでています

定年後にはもはやそういった働き方で幸せをつかみ取ることはできないのだと気づく瞬間がだれしも訪れ、多くの人は現役時代の大きな仕事への執着を拭い去り、目の前にある「小さな仕事」の価値に気づいていく・・・

こうしたプロセスの中で、定年後の豊かな働き方を実現している人は多いと思います

注意点として 家計経済の観点から60歳を過ぎて「子供が大学生」「住宅ローンがまだある」は絶対避けた方がいいと思います

「給料は上がり続ける」「役職は上がり続ける」「リタイア後は年金で悠々自適な暮らし」という昭和の価値観が摺り込まれたX世代は、社会変化を苦痛に感じる人もいるかもしれませんが、まずは昭和の価値観をシャットダウンして、 定年後の仕事の方が満足度は高いということを自覚する必要があると思います

本日も最後までお付き合いいただきありがとうございました

ABOUT ME
ashikaga
採用・教育・研修業務と営業・企画の業務が半々のキャリアでした 支店長・企画課課長・営業部長・採用教育部部長の経験あり 大企業⇒中小企業⇒大企業でキャリアを積みました 算命学は高尾学館を卒業 部下の管理や育成に大いに活かしてきました サラリーマンと個人の事業と投資をしています