群れの中で安全に生きたい
大別すれば正義感になるのでしょうが、とにかくルール破りに過敏な人もいます
コロナ社会では〈 マスク警察 〉という言葉が生まれました
飲酒運転による事故が起これば〈 アルコール被害 〉を騒ぐ人がいます
〈 企業の不祥事 〉〈 政治家の失策 〉〈 芸能人の不貞 〉自分には関係ないことでも『正義の代弁者』として騒ぎ立てます
人類は古代より『群れで生活』していました
その方が〈 外敵から守りやすい 〉〈 狩りをしやすい 〉〈 農業の生産性がいい 〉などの様々なメリットがあったからです
群れで生活すれば〈 ルール 〉が生まれます
「人を傷つけてはいけない」
「人のものを盗んではいけない」
などは〈 罪 〉とされ
「困っている人は助ける」
「弱い者は守る」
などの〈 心の基準 〉も生まれます
行動の基準=ルール
心の基準 =モラル
〈ルール〉と〈モラル〉を守ることで『群れの中での平和』を確立していました
人の性格は千差万別で〈ルール〉と〈モラル〉を過剰に意識する人もいます
人は完全な「善」にはなれない
私は菩提寺が臨済宗の為〈夏休み座禅会〉〈春休み座禅会〉に小学生の頃は泊りがけで参加していました
夜は毎回〈野菜ばかりのカレー〉です
いつもお坊さんが食事前に同じことを言います
「人間は生きている植物・動物を食さなければ生きていけない
生き物の命を奪って生きている
そうして生かされているのだから
いい考えを常に心がけ
いい行動を常にするように
貴方の命のお陰で今日も生きることができます
お命いただきます」
「食事の前の『いただきます』とは『生き物の命を頂きます』ということなのか・・・」
と覚えます
生きるということは大なり小なり罪であることを説かれます
親はお金を得るために働かなければならない
子供の健康にも気を遣う
元気がなければ心配する
だから
「いつも明るく元気に」
「常に感謝をすること」
などを説かれます
子供だから〈座禅会〉が終わればきれいさっぱり忘れます
しかし年に2回は同じ説教をさせられるわけです
「生きることにより無自覚に罪を犯している」を定期的に考えさせられる機会は 大人になるとあまりありません
群れの中で生きる緊張
社会に自然に溶け込む人もいます
大概〈知力か体力が圧倒的に優位〉な人です
多くの人は多少の緊張感があります
新しい学校に行く
会社に就職する
などは〈 新しい群れ 〉の中に入るからです
緊張感は不安を生みます
「私は常に正しい」
「俺は正義がしっかりしている」
を強く心に固定しないと不安な人もいます
かなり四角四面の固い心の状態です
冷たい心の状態でもあります
これと反対の作用をするのが『想う』『愛する』です
熱く柔らかい心の状態です
愛する対象が
ひとであったり
子供であったり
ペットであったりします
モンゴルに
愛された者は愛し始める
という言葉があります
愛された経験
想われた経験
というのは非常に大切なような気がします
本日も最後までお付き合いいただきありがとうございました