思ったより運の良し悪しは評価されている
明治の海軍大臣官房主事に任命された山本権兵衛は「今の海軍では海外列強に太刀打ちできない」とを痛感しており、 海軍の組織再編成を行うため局長、部長クラスを含む海軍士官計97名をリストラするという大改革を行いました
現在の企業で言えば課長以上がすべて排除されたような日本史上最大のリストラですが、なぜか一人だけ保留にされます
後に連合艦隊総司令官となる東郷 平八郎で、理由は『強運だから』ということです
大学生の採用面接をしている時に2浪1留の学生の面接をしました
担任の先生に「君はもっと高い学校を狙うべき」
親には「1校に絞りなさい」と言われ
留年も金銭的な家庭な理由がありました
苦労しているのがにじみ出ている学生でしたが、一緒の面接官をしていた人事企画課の課長が「運の悪い人間は採用できない」と言います
「ええ、なぜ?」と思いますが、教育研修課の課長も「ここまで運が悪いとね、避けた方がいいですね」と言います
1対2で2次面接で不合格で最終面接には進めませんでした
まだ若かった私は、運で人を判断するのは「縁起を担ぐのか?」と思っていましたがそうではないようです
運の悪い人と行動を共にしない
「朱に交われば朱になる」というように運の悪い人と共にいると運が悪くなるようです
営業に配属されたばかりの頃の最初のチーフは非常に後輩の面倒見がよく、親切丁寧にこちらの言うことに答えてくれる人でした
仕事は几帳面で教養もありますが「営業成績がイマイチ」ということで支店長はあまり好きではない様でした
この方とは半年ほどでしたが、次のチーフが来ますが営業成績は抜群ですがアバウトな方でした
夏はサーフィン・冬はスキーでとにかく休日重視派で、たまに遅刻はするし事務処理はいい加減な人でした
なにか教えを乞うと非常に適当な返答しかしませんが、この人といるととにかく営業成績が良くなります
支店長も「Kを良く見習えよ」と言います
ミラー効果で成績のいい人と行動すると自分の行動も良くなっていくようです
運のいい人と行動を共にする
脳科学者の中野信子さんも 「運の悪い人といるとその人の思考パターンや行動パターンがうつり、運が悪くなる」と述べていました
無意識に運の悪くなる考え方や行動を真似てしまうようです
『生きたかが下手くそ』とも言えるそうです
とにかく職場に恵まれない
とにかく人間関係に恵まれない
とにかくいいお客様に恵まれない
などの行動パターンがあるようです
運のいいふるまいをする人は『外交的』で『経験への開放性』が特徴だと言われています
経験への開放性とは「新しいものが出るとすぐに買ってみる」「新しい話題の場所にはすぐに行ってみる」など好奇心旺盛で楽しさを優先するタイプです
理屈で覚えても意味がないので、運がいい人の行動をとにかく真似てみるのが運を良くするコツのようです
逆を言えば運の悪い人は避けるのが無難なようです
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